乗りものニュース 特別企画
【トリビア】 なぜその色? 乗りものの色、どんな意味がある?
陸海空さまざまな乗りもの、あるいは交通インフラがあるなか、それぞれ定番の色があったり、そこにしか見られない色があったり、逆にいつしか見られなくなった色などがあります。そうした色にまつわるさまざまなトリビアを集めてみました。
なぜその色? どんな意味?
-
レーダーなどに映りにくい、いわゆるステルス性を持っている軍用機は、黒やグレーっぽいカラーリングがほとんどです。これは意図してやっていることで、塗料もステルス性を維持するのに重要な役割をしているからだとか。
-
中央線はオレンジ色、山手線は緑色、総武線は黄色と、首都圏のJR線にはそれぞれラインカラーがあります。なぜこのような色になったのでしょうか。一時期は、山手線と総武線が同じ色だったこともあります。
-
カワサキのオートバイの色といえば、今やライムグリーンで定着していますが、昔、レースマシンでは赤を使っていました。その色を変更した背景には、緑色を欧米の人がどう思っていたのかが深く関係しています。
-
パトカーはなぜ白と黒の塗り分けなのでしょうか。その歴史は終戦直後にさかのぼり、実用性から塗り分けが誕生したという経緯があります。一方、パトカーに似せた車両を一般の人が走らせた場合は、罰せられるのでしょうか。
-
道路の舗装は、アスファルト舗装とコンクリート舗装に大別できます。このうちコンクリート舗装は国内道路では実延長の1割にも満たないですが、どのような理由で選択されているのでしょうか。
-
各駅停車や普通のほか、急行や快速などの優等列車を運行している鉄道会社は、利用者に分かりやすく案内するために、列車の種別を色分けしています。そこにはどのようなパターンがあるのか、大手私鉄を例に見てみましょう。
-
東京の地下鉄13路線にはラインカラーがあり、案内などにも使われています。乗り換え時などに目安となり便利ですが、色の由来は何でしょうか。いまでこそ路線のシンボルですが、当初から決まっていたわけではありません。
-
地震や火山噴火、台風災害に加えて最近では豪雨や豪雪災害、竜巻などへの備えが必要になりつつあります。その備えの一環として警察もレスキュー車を運用しており、それらは消防と区別するために赤以外の色で塗られています。
-
空港で見かける飛行機の大多数は、胴体全体に塗装が施されているのが一般的ですが、かつては無塗装の、金属がむき出しで銀色に光る機体が一部で見られました。どのような効果があり、なぜなくなったのでしょうか。
-
ピカピカに磨かれた無塗装のタンクが、まるで鏡のように周りの風景を映し出しながら走るタンクローリー。あのタンクの素材や、ピカピカの「鏡面仕上げ」には、納得の意味がありました。
-
2019年「フランクフルトモーターショー」にて、「世界一黒い」という塗料をまとったBMW「X6」が披露されました。ボディ表面の凹凸も見えないほどの黒さです。
-
自動車メーカーが、黄色を車種のイメージカラーに設定するケースが増えています。「黄色いクルマ」、全体的に見れば少数派ですが、なかには、黄色を選ぶ人が2割を占める車種もあります。
-
商用車といえば白やシルバーのクルマが一般的ですが、近年、メーカー各社がカラーバリエーションを増やしています。実用車におけるこうした傾向、社会の変化を映し出しているようです。
-
日本や世界の航空会社の機体には、白を基調とした塗装が多く見られます。本来、機体の塗装にはさまざまな役割があり、そのなかでも白い塗装にはいくつかのメリットがあるといいます。
-
全国の警察で使用されているパトカーの塗装は白黒のツートンですが、どのような経緯でこの色になったのでしょうか。その起源は、戦後すぐの時期までさかのぼります。
-
船はさまざまな色で塗装されていますが、船底の部分だけは、赤く塗られているというケースが見られます。この赤い塗料は、ある重要な役割を果たしています。
-
20年ほど前は車体全体に色を塗った鉄道車両がまだ数多く走っていましたが、現在では新幹線や一部の私鉄を除き、銀色の車両が多数を占めるようになりました。なぜこれほどまでに広がったのでしょうか。
-
電車の「色」は、家電量販店のCMにも歌われているくらいになじみが深いものです。路線や車両によって意味や由来はあるのでしょうか。
-
岐阜基地航空祭にて、旧海軍カラーをモチーフとした塗装のF-4戦闘機が公開され話題になりました。よく知られるあの暗緑色ですが、もちろん意味があります。
-
NEXCO東日本、中日本、西日本の高速道路3社のコーポレートカラーはそれぞれグリーン、オレンジ、ブルーですが、これらの色はJR東日本、JR東海、JR西日本の色とも似通っています。偶然なのでしょうか。
-
国土交通省は2017年10月11日、「景観に配慮した道路附属物等ガイドライン」を発表しました。防護柵(ガードレール)や照明、標識柱などの色として4色が規定されましたが、そのなかに「白」は入っていません。どうなるのでしょうか。
-
ANAのコーポレートカラーは青ですが、ロゴや飛行機には2色の青が見られ、メインの濃い青に寄り添う薄い青は「モヒカンブルー」と呼ばれます。なにゆえそのような名前で呼ばれているのでしょうか。
-
かつて大型トラックのキャビン上には、みっつ連なった緑のランプが光っていました。見かけなくなって久しいですが、あのランプにはどのような意味があったのでしょうか。
-
緊急車両の「赤灯」をはじめ、クルマに取り付けられる回転灯にはさまざまな色と用途があります。なかには「緑灯」や「紫灯」も。それぞれ、どのような意味があるのでしょうか。
-
JRの特急や普通列車などに連結されている「グリーン車」は、普通車よりも豪華な設備やサービスが提供される特別車両ですが、そもそも「グリーン」は何に由来するのでしょうか。
-
東京都内を走るバスの行先表示が、赤や緑の枠で囲まれていることがあります。どのような意味があるのでしょうか。
-
プロ野球の広島東洋カープは「市民球団」として発足し、いまなおそのイメージを保っていますが、昨今、球団のホームグラウンドやチームカラーなどに、マツダの存在が見え隠れしています。両者の関係やあの「赤」について、当事者に話を聞きました。
-
東京メトロの各路線に付与されている色は、いつ、どのような経緯で決まったのでしょうか。東京メトロに聞いてみました。
-
鉄道車両の新車について、近頃は「銀色」が増えました。しかし新車とはいえ、そうでない場合も見られます。そこにはどんな違い、背景があるのでしょうか。
-
テレビ番組で阪急電車は「大阪府民あこがれの対象」、「阪急マルーンの塗色に高級感がある」と紹介されました。近年、鉄道車両にはシルバーの地肌をむき出しにしたものが多数見られますが、阪急電車の塗色はすべてその「阪急マルーン」です。なぜそうしているのか、背景には100年を越える歴史がありました。
-
日本で警察のパトカーといえば、白と黒のツートンカラーとして知られています。そもそも日本ではなぜこのカラーリングになったのでしょうか。
-
最近の軍用機は戦闘機や輸送機も含め、グレーぽい色が多いのはなぜでしょうか。実は飛ぶときにこのカラーの方が都合がいいのです。
-
信号機に使われる色は国際的に決められており、そのうち交通信号機には「緑・黄・赤」の3色を使うこととされています。しかし、日本では緑を「青信号」と呼びます。一体なぜなのでしょうか。
-
世界中で開発される戦闘機は数多くありますがグレー主体の色が多い印象です。しかし自衛隊のF-2ダークブルーという一見すると鮮やかにも思えるほどの色彩をまとっています。なぜなのでしょうか。
消えるあの色、変わる色
-
トンネルといえば、オレンジ色の照明で照らされた薄暗いイメージがあるかもしれませんが、近年できたトンネルでは、壁や路面など全体が白っぽいものも。単に新しいだけなのでしょうか、それとも、実際に白いのでしょうか。
-
かつて全国どこでも見ることができた、赤とクリームで塗られた国鉄の特急列車。国鉄がJRに変わってから徐々に数を減らしていましたが、このほどついに消滅しました。60年前、この色がなぜ特急車両の塗装として採用されたのでしょうか。
-
新型車両E235系の導入が進む山手線。これにより、従来の車両E231系500番台は「移籍」し、黄色くなって中央・総武線各駅停車に登場しています。元・山手線の車両は、中央・総武線各駅停車に適していたようです。
-
トンネルをクルマで走っていると、オレンジ色の照明をよく見かけますが、近年は数を減らしているそうです。なぜあの色だったのでしょうか。
-
2015年10月末、「国鉄特急色」の列車が定期運行を終了します。長い歴史を持ち、人々の記憶のなかに多く刻まれてきた、そのクリーム色と赤い帯。どのようにして生まれ、なぜいま消えていくのでしょうか。
-
白色を基調にその他の色を使うのがスタンダードだった旅客機の塗装は、近年ずいぶんとカラフルな塗装が目立つようになってみました。これは「LCCが増えたから」なのでしょうか。
人気の色はある?
-
それでもやっぱり世界じゃ4大色が人気です。
-
世界的な自動車塗料メーカー2社が、2020年版の自動車カラーに関する報告書を発表しました。白・黒・グレー・シルバーの「無彩色」が高い割合を占める状況は続いていますが、有彩色では青が、そして無彩色でもグレーの人気が高まっています。
-
クルマのボディカラーは白、黒、グレー、シルバーの無彩色がほとんどを占めますが、有彩色のなかで最も多いのは「青」というデータがあります。世界的にシェアを伸ばしている青、その火付け役はEVなどの新エネルギー車です。
-
光沢感を抑えたマットカラーのクルマが少しずつ増えています。バイクではラインアップが増え、クルマでも欧州においては主流になりつつあるといいますが、じつは維持が大変という側面も。今後、広まりを見せるのでしょうか。
-
世界的な化学メーカーのBASFが2018-19年の自動車カラートレンド予測を発表。デジタル技術が生活のなかに浸透している社会背景から、トレンドキーカラーとしてグレーとブルーが提示されました。これらが実際のクルマにどのように反映されていくのでしょうか。
-
クルマの色はさまざまですが、白と黒は世界共通で人気です。しかし、特に黒は「汚れや傷が目立つ」「手入れが大変」といった声も。黒いクルマにはどのような魅力があるのでしょうか、洗車の専門家に聞きました。
-
中古車には、査定で高くなる車体色とそうでない車体色があります。どれほど影響するのでしょうか。多色展開されているクルマでは、状況が異なってくることもあるようです。
-
アメリカの自動車調査サイト「iSeeCars」が、中古車市場において最も価値のある自動車のカラーを発表しました。どうやら新車で抱くイメージとは違う結果が出たようです。
-
自動車塗料メーカーのBASFが、最新の自動車カラートレンドを発表。今年は「何色だかよくわからない色」のトレンドのなかでも、かなり明るいパステルカラーのサンプルが目立ちました。伝統的ではない色彩が受け入れられてきているようです。
発見! めずらしい色の車両
-
自衛隊というと、緑色のトラックに迷彩服の隊員が乗っているイメージが強いかもしれませんが、緑色の車両ばかりというわけではありません。各地の駐屯地や基地には任務に応じて必要な車両を配備しているため、中には派手な外観を持つ車両も存在するのです。
-
消防車の色は朱色と法令でも決まっていますが、関西空港には黄色い化学消防車が存在します。 日本でここだけという黄色い消防車、法令を超えてその色が選ばれたのには、どのような背景があるのでしょうか。
-
「赤い電車」で知られる京急線に、「白い電車」が出現しました。しかも、わずか1時間限定。「京急らしさ」にこだわった新1000形電車(17次車)の新規製造にあたって、「異例」の「白い電車」が走ったといいます。
-
ジェイアール東海バスが、「ドクターイエロー」によく似た車両を製作。新幹線と同じく業務用の車両といいますが、目的は別で、一般的なバスとは異なる特殊な装備、能力を持っています。やはり出会えると幸せになれる、のでしょうか。
-
東急バスの国道246号を走る路線バスのなかに、「見ると幸せになれる」と噂される車両があります。はたして、その正体はなんなのでしょうか。
-
「新幹線のお医者さん」とも呼ばれる「ドクターイエロー」。実は在来線にも同様の車両が存在しており、そのひとつであるJR東海の「在来線のお医者さん」が2016年4月、能力を向上させています。果たしてどんな高度な“医療技術”を持ったのか、列車に同乗し、体験してきました。