数少ない"まともな道" 東京都心から西へ伸びる「5本の主要道路」とは 各地でバイパス計画も進行中

遠い遠~い八王子

●新青梅街道&青梅街道
 新宿駅北側から西北西へ、荻窪・西東京・小平・東村山・東大和・武蔵村山を経由し、4車線道路で青梅までをむすぶ大動脈です。

 名称が途中で変わり、田無をすぎると「新青梅街道」になります。厳密に言えば田無から都心側にも新青梅街道が通じていますが、こちらは2車線です。逆に田無以西は青梅街道が2車線道路のため、田無を境に「新青梅」の意味合いが異なってきます。

●甲州街道(国道20号)
 新宿駅南側から京王線沿いに西へ西へ、調布・府中・日野・八王子を経由していく道路です。都心側こそ立体交差が比較的多いものの、多摩に入れば信号が多く、4車線確保されていながら狭く、混雑が慢性化しています。

 そのためバイパス整備が進められており、日野市役所付近から「日野バイパスのさらにバイパス」が建設中。同じく建設中の「八王子南バイパス」を経由して、圏央道の高尾山ICまでをつなぐ計画となっています。

●東八道路
 パンク状態の甲州街道の「都心側バイパス」として整備が進められている道路です。杉並区下高井戸で甲州街道から北へ分岐し、三鷹・府中市内を4車線道路で西へ抜けていきます。

 長らく甲州街道と連絡しておらず多摩地域で完結する道路でしたが、2019年に都心側で甲州街道と接続。反対側は、国立インター入口交差点で再び甲州街道へ合流する計画で、その最後の工区がまだ事業中となっています。

※ ※ ※

 このほかにも都心と多摩を結ぶ路線としては、五日市街道や井の頭通りなどがありますが、どちらも狭い箇所が残るうえ、後者は武蔵野市で五日市街道に合流します。

【了】

【地図】これだけは覚えとけ! 東京西部へ行く「5本の道路」

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