九州かすめ四国沖へ 中国の空母型強襲揚陸艦が太平洋を東進 防衛省・自衛隊
護衛艦「いずも」を超え、排水量約4万5000トンの超大型艦。
佐世保が母港のミサイル艇が対応
防衛省は、2023年6月29日(木)正午頃、海上自衛隊が草垣群島(鹿児島県)の南西約140kmの海域で、中国海軍のルーヤンIII級ミサイル駆逐艦1隻とユーシェン級揚陸艦1隻の計2隻が北東進するのを確認したと発表しました。
その後、これらの艦艇は29日(木)から翌30日(金)にかけて、大隅海峡を東進し、太平洋へ向けて航行したといいます。
また、29日(木)午前9時頃には、同じく海上自衛隊が横当島(鹿児島県)の南西約190kmの海域において、北東進する中国海軍のジャンカイII級フリゲート1隻とフチ級補給艦1の計2隻を確認。この2隻はその後、奄美大島(鹿児島県)と横当島との間の海域を北東進して太平洋へ向けて航行したそうです。
これら中国軍艦の動向に対し海上自衛隊は、鹿児島県の鹿屋基地に所在する第1航空群のP-1哨戒機や、沖縄県の那覇基地に所在する第5航空群のP-3哨戒機、長崎県の佐世保を母港とする第3ミサイル艇隊に所属するミサイル艇「しらたか」によって、警戒監視や情報収集を行っています。
なお、29日(木)午後には、草垣群島の南約40kmの空域で中国軍のZ-9ヘリコプター1機が飛行し、前出のルーヤンIII級ミサイル駆逐艦に着艦したとのこと。これに対しては、航空自衛隊が戦闘機を緊急発進させるといったの対応をとっています。
【了】
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