道路脇の「街路樹」誰のもの? ビッグモーター"除草剤"事件で注目 邪魔で無くせはNG、「泣き寝入り」の実態も
道路脇に植えられている「街路樹」。たいていは車道と歩道のあいだに植えられていることが多いですが、あれは一体誰のもので、どこが管理しているのでしょうか。
街路樹はれっきとした道路の一部
中古車大手ビッグモーターをめぐり、店舗前の街路樹が不自然に伐採され、いくつかの場所では除草剤の成分が検出されていることなどが問題となっています。この街路樹、たいていは車道と歩道のあいだに植えられていることが多いですが、そもそも一体誰のもので、どこが管理しているのでしょうか。
まず、車道と歩道の間は道路区域にあたり、道路管理者の土地になります。街路樹は道路施設のひとつとして、その道路管理者が管理するものです。
道路の構造を決める「道路構造令」には「植樹帯」としてしっかり規定されており、さらに「第4種第1級、第2級の道路には植樹帯を設ける」と、道路の一部として設置することが義務として明記されているのです。
ちなみに第4種道路は「高速道路ではない道路のうち、都市部のもの」であり、さらに等級が計画交通量などによって分けられますが、第1級・第2級とは、一般国道ならすべて、県道・市道等なら計画交通量4000台以上に該当します。
道路に植樹帯を設置する理由について、国土交通省は「主に都市部における良好な公共空間の形成、沿道における良好な生活環境を確保するため」としています。
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