激珍景! 伝説の超音速旅客機「コンコルド」が川を航行…なぜ? 往年では考えられない超ゆっくり速度

ここまでゆっくり動くコンコルド、見たことないです…。

元BAの「G-BOAD」

 イギリス・フランスで共同開発された「コンコルド」は、長きにわたり定期旅客便に就航した世界唯一の超音速旅客機として知られています。現在多くの機体が世界の航空博物館などに保存されていますが、そのうちの1機が船に乗せられ、ニューヨークのハドソン川をゆっくりと渡る様子が公開されています。この珍しい光景はなぜ誕生したのでしょうか。

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「コンコルド」輸送作業の様子(画像:イントレピッド海上航空宇宙博物館)。

 このコンコルドはイギリスの航空会社、ブリティッシュ・エアウェイズでかつて使用されていた「G-BOAD」で、退役後、2008年よりニューヨークに本拠を構えるイントレピッド海上航空宇宙博物館の展示品のひとつとなっています。

 今回コンコルドがハドソン川を渡ったのは、近くにあるブルックリン海軍造船所へ同機を送り、そこで塗装の塗り直しなどを行うため。ニューヨーク・タイムズによると、同機のエンジンはすでに取り外されており自走は困難であるほか、全幅が大きすぎることから陸路での輸送も難しいため、この手段が用いられたとのことです。

 なお、現地メディアによると、このコンコルドの再塗装は、約3か月を予定しており、その後イントレピッド海上航空宇宙博物館に戻ってくる予定だそうです。

【了】

【写真】壮大すぎる!「コンコルドのハドソン川下り」が誕生するまで

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