長崎の“離島の足”に登場の新型プロペラ機、従来機とどう違う? いろいろ快適化も楽しさそのまま! ORC

長崎空港を拠点に、同県内の離島路線へ主に就航する地域航空会社「ORC」が新型旅客機「ATR42-600」を導入しました。従来機とはどのような違いがあるのでしょうか。実際に乗ってみました。

ORC新型機に実乗! いままでとの違いは?

 ATR42-600では、客室ドアが後方に設置されているため、「後ろから乗り降りする」というのも特徴的です。座席構成は横2-2列。最前列は進行方向と反対側をむく「後ろ向き」座席が2席設置されています。CA(客室乗務員)が座る「ジャンプシート」は客室最後部です。

 シートはDHC8-200の場合、往年の旅客機でスタンダードだった厚みのあるクッション性の高いものが使用されていましたが、ATR42-600では、グレーのレザー調の配色による新鋭機らしい薄型シートが採用されています。また、DHC8-200ではシート下部に安全のしおりなどのカード類を収納できるスペースしかありませんでしたが、ATR42-600では、そのスペースは上部に設置。シート下部はスマートフォンや小物類がしまえるスペースとなっています。

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ORCのこれまでの主力機だったDHC8-200(乗りものニュース編集部撮影)。

 今回は、長崎~壱岐間の1往復で搭乗取材を実施しました。同路線は1日2往復が運航されていますが、2023年お盆期間は1往復にATR42-600が投入されています。壱岐空港では多くの便がDHC8-200運航であることから、搭乗直前に「客室ドアは後方に設置されています」といったアナウンスがありました。

 ATR42-600は、フライトの静粛性もウリです。この機は、主翼が胴体の上に設置されている「高翼機」というDHC8-200と同じスタイルですが、一般的にこの型式は客席とエンジンの距離がとても近く、エンジン音がかなり響きます。一方でATR社はこの機について「大型ジェット旅客機の静粛性」をうたっています。たしかに、主力を大きくしていないときのエンジンの音量が、DHC8-200と比べると明らかに静かな感覚があります。

 DHC8-200と同様に高翼機なので、窓側席を確保できれば、以前と同様に、九州の絶景を空から味わうことができるのは、ORCらしさを引き継いでいるポイントかもしれません。

 ATR42-600のORC便は、従来と比べて静粛性や収容力が向上しながらも、以前と変わらず「絶景を楽しみ離島へいく」という同社便ならではのワクワク感を味わうことができます。

【了】

【写真】お見合い席あるぞ! ORC新型機の機内を徹底チェック

Writer:

国内航空会社を中心に取材を続け、国内・海外を奔走する日々を送る。ゆとり世代。

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