宇都宮“LRTフィーバー”にタクシー嘆き節 上客とられる? 通勤・通学需要は本当に生まれるか
タクシーの嘆きは杞憂?
この地域はクルマ社会であるうえ、宇都宮駅から8km以上離れた清陵高校の生徒なども、多くは自転車通学です。これらの人をどれだけLRTへ転換できるかが、今後を左右するでしょう。ひょっとすると、LRTを避けてタクシーを選択する人も一定いて、冒頭のタクシードライバーの嘆きが杞憂になる可能性もあります。
ちなみに、LRTは今後「快速」の設定が予定されています。2021年の発表では、全線の所要時間が38分になるとされており、時間短縮の余地は残されています。
しかしながら、LRTの整備目的としては単なる通勤・通学手段というだけでなく、人口減少のなかで新しい人の流れ、新しいライフスタイルを創出し、経済活動を停滞させないための起爆剤となることなどが掲げられています。LRTの整備で「地域が変わった」と実感できるような、副次的な効果が現れることこそが、その真価といえるかもしれません。
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