高齢者の「自転車事故が多い都道府県」 1位東京 2位大阪 3位は意外な県 チャリ通学生が加害者に?
地方じゃチャリ通が当たり前です。
高齢者の自転車事故ワースト3都道府県とは
自転車の安全利用促進委員会は2023年9月4日(月)、2022年の全国都道府県別、高齢者の自転車事故発生件数について調査・分析を行った結果を公表しました。夕暮れの時間帯が早まる秋冬に交通事故の発生が増えることから、同委員会は毎年この時期に調査結果の公表を行っています。
今回は2022年における都道府県別の「高齢者(65歳以上)自転車事故件数ランキング」を公表しています。自転車乗用中の死者数は、約6割が高齢者であり、事故が重傷につながりやすいといいます。1万人あたりの自転車事故件数で見ると、ワースト5は次のような結果となりました(カッコ内は1万人あたりの事故件数)。
・ワースト1位:東京(19.22)
・ワースト2位:大阪(12.53)
・ワースト3位:栃木(10.63)
・ワースト4位:兵庫(10.15)
・ワースト5位:愛知(8.83)
※全国平均=6.82
ワースト都道府県は大都市部が中心であるなか、栃木県の高さが目立ちます。これについて委員会は、高齢者事故との因果関係は明らかにしていないものの、栃木県は「中高生の通学自転車事故において加害者(一当)割合が高く、中学生・高校生の事故件数ランキングで上位に入っていることから通学自転車の事故も多いことが分かっています」とコメント。
この「一当」とは事故の「第一当事者」のことで、事故当事者のなかで一番過失が重い人を指します。同委員会が2021年のデータで中高生の通学時自転車事故について調べたところ、件数ベースで圧倒的にワーストとなったのは隣の群馬県でしたが、栃木県は“中高生が自転車事故の第一当事者になる割合”がかなり高いことが分かっています。
「中学生の通学時自転車事故 加害者(一当)割合ランキング」で栃木は一当割合が55.88%と全国ワースト、高校生の同調査では一当割合が45.07%で東京に次ぐ全国ワースト2位でした。
自転車の安全利用促進委員会は、「免許取得の際に交通ルールを学ぶ自動車と異なり、自転車は法律や交通ルール、安全な乗り方、事故の防ぎ方を学ぶ機会が多くありません」とし、自転車の安全利用推進が喫緊の課題であるとしています。
【了】
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