「16式機動戦闘車」岡山に配備 10月イベントで初披露へ 一方で74式戦車は最後の勇姿
広島県の海田市駐屯地でも披露されるか?
10月開催予定の駐屯地記念行事で披露予定
陸上自衛隊日本原駐屯地は2023年9月11日、公式X(旧ツイッター)において所在する第13戦車中隊に16式機動戦闘車が配備されたことを明らかにしました。
陸上自衛隊では、新装備が引き渡されると、多くの部隊で「入魂式」と呼ばれる式典を行います。今回第13戦車中隊に配備された16式機動戦闘車についても9月8日(金)に入魂式を実施したそうで、公式Xでは毛利元就の故事にちなんだ「三本の矢」をモチーフとした部隊マークに筆を入れ、マークを完成させる様子が公開されていました。
2023年8月現在、第13戦車中隊は74式戦車を装備し、中国地方5県(岡山、広島、鳥取、島根、山口)を警備担任区域として受け持つ第13旅団隷下の戦車部隊として活動しています。しかし、本州から教育部隊を除き戦車が全廃される計画に沿って、2023年度末(2024年3月)には戦車を手放し、島根県に駐屯する第13偵察隊と統合され、新たに第13偵察戦闘大隊(仮称)に改編される予定です。
今回の16式機動戦闘車の配備はその布石といえるものであり、今後は74式戦車が随時退役し、同戦闘車に関する教育訓練の比重が増える模様です。
なお、説明によると、来月(10月)開催予定の日本原駐屯地創立記念行事でこの16式機動戦闘車を披露する予定とのこと。一方で、「三本の矢」を描いた74式戦車は同駐屯地の一般公開としては最後の勇姿となるため、ともに見どころとなりそうです。
【了】
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