F-15の代わりに戦ってきて!? 「戦闘機の分身」無人機まもなく実現か “空中空母”も現実味
F-15がF-35と互角になれる?
F-15戦闘機を代表格とする第4世代戦闘機は、開発された時期(1960~70年代)にその効能が実証されていなかったため、F-22A戦闘機やF-35戦闘機のような第5世代に分類される戦闘機に比べるとステルス性能では見劣りがします。第5世代戦闘機に比べれば敵のレーダーに見つかりやすいステルス性能の低さは、第4世代戦闘機を現代の空戦で使いにくくしていました。
ロングショットが実用化された場合、どの程度のステルス性能を持つ無人航空機となるのかは未知数ですが、GA-ASIが発表したイメージCGを見る限り、高いステルス性能を持つ無人航空機のように見受けられます。
ステルス性能の高い、すなわち敵のレーダーに発見されにくいロングショットを前方に展開させ、敵のレーダーに発見されない間に搭載するミサイルで攻撃を行うことができれば、後方でロングショットを統率する第4世代戦闘機の生存性は大いに向上します。
自由主義陣営諸国が運用する戦闘機に搭載される標準的な中射程空対空ミサイルAIM-120「アムラーム」(AIM-120C型)の最大射程は105km程度で、攻撃を行う場合は最低でも敵の105km以内まで近づき、レーダーで敵を補足する必要があります。
レーダーを装備したロングショットにAIM-120を搭載すれば、ロングショットを統御する第4世代戦闘機は距離105km以上から敵を攻撃することが可能になります。GA-ASIが言う「既存の空対空ミサイルの作戦効果を高める」は、AIM-120のような中射程空対空ミサイルを長射程空対空ミサイルとしても使える柔軟性を意味するものと考えられます。
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