「赤城」に続き米空母「ヨークタウン」の撮影も成功 ミッドウェー沖 艦橋は原型を保つ

25年ぶりとなる調査です。

対空砲も視認

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ミッドウェー海戦にて、日本側の攻撃を受け傾斜するアメリカ軍空母「ヨークタウン」(画像:アメリカ海軍)。

 非営利団体「オーシャン・エクスプロレーション・トラスト」が運営する海洋探査チーム「ノーチラス」は2023年9月18日、北太平洋のミッドウェー沖の海面下で、沈没したアメリカ海軍の航空母艦「ヨークタウン」を調査したと発表しました。なお同日には、付近に沈む旧日本海軍の空母「赤城」も調査したと発表しています。

「ヨークタウン」は1998(平成10)年に、オーシャン・エクスプロレーション・トラストを創設したロバート・バラード氏の調査チームによってすでに発見されていましたが、船体を詳細に撮影できたのは今回が初とのことです。調査は9月9日から10日にかけ行われました。

 オーシャン・エクスプロレーション・トラストによると、激しい火災に見舞われた「ヨークタウン」の艦橋は、深海でも原型を留めはっきりと確認できたそう。艦載機を吊り上げたクレーンも、艦橋の端に残っているとのことです。

 また、12.7cm対空砲は船体からやや離れた位置にあり、さらにその右側には、シールドが無くなった砲塔も確認できたといいます。

「ヨークタウン」は太平洋戦争中の1942(昭和17)年6月8日、ミッドウェー海戦において旧日本海軍の航空機と潜水艦の魚雷攻撃を受け沈没。1937(昭和12)年に就役し、北大西洋や南太平洋などで作戦に参加していました。運命となったミッドウェー海戦の直前にも、オーストラリア沖の珊瑚海で旧日本軍と交戦しています。

【了】

【写真】捉えられた艦橋、砲身ほか

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