太宰治ゆかりの「鉄道ビュースポット」12月から撤去へ 昭和初期に設置
三鷹の鉄道ビュースポットが見納めに。
12月から「三鷹こ線人道橋」を撤去へ
JR東日本は2023年9月21日(木)、中央線の三鷹~武蔵境間に架かる「三鷹こ線人道橋」について、撤去に着手すると発表しました。
「三鷹こ線人道橋」は、鉄道省が旧三鷹電車庫(現在の三鷹車両センター)の建設にあわせて1929年(昭和4年)に設置。中央線や三鷹車両センターに留置されている車両を一望できる鉄道ビュースポットで、文学者の太宰治が好んだ場所としても知られています。ただ、耐震性能が現在の基準を満たしていない状態です。
JR東日本が三鷹市に跨線橋の無償譲渡を打診し、市が検討したものの、大規模改修や維持に多額の費用を要することなどから断念。JR東日本が撤去することで合意しています。市は跨線橋の一部を譲り受けたうえで、保存や映像・画像などでの記録を検討しているといいます。
撤去は2023年12月から2年程度で完了させる予定。まず南側を解体した後に北側を解体します。JR東日本は、代替施設として三鷹駅寄りの「堀合地下道」の利用を呼びかけています。
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