大宮から東北道直結「核都市広域幹線道路」概略ルート検討へ 東西移動の"課題"などアンケート開始
都市計画決定の前段階の手続きが進められています。
まずは概略ルートの決定へ
国土交通省 大宮国道事務所は2023年10月2日(月)、大宮から東方面へ構想されている高規格道路「核都市広域幹線道路」について、概略ルートを決定するため、利用者向けアンケートを開始しました。
「核都市広域幹線道路」というのは首都圏の道路網構想の一部として位置します。外環道と圏央道の中間あたりで神奈川・東京・埼玉・千葉の「業務核都市」を結ぶという漠然としたコンセプトがあるのみで、具体的なルート帯は決まっていません。
そのうち、この構想の一部として整備されようとしているのが、「首都高埼玉新都心線の東北道方面延伸」です。さいたま見沼ICで終わっているこの高速道路をさらに東へ伸ばし、東北道の岩槻~浦和のどこかで接続させようというものです。
埼玉県の核となる大都市部・大宮ですが、そこから大動脈である東北道へは、国道が何本かあるのみで、いずれも信号も多く渋滞に悩まされています。そこで、容量の大きい東西軸をひとつ通して移動をスムーズ化しようというわけです。
国は2022年度の事業概要で、計画段階評価の手続きを進めていくと明記。事業化の前段階である「都市計画決定」「環境アセスメント」のためには「概略ルート」の確定が必要ですが、それを決めるプロセスが計画段階評価であり、その一環に利用者アンケートが位置付けられています。
アンケートでは、大宮~東北道の横軸5路線(国道16号、国道463号、国道298号、埼玉新都心線、外環道)で、それぞれどれだけ、どのように利用しているか、このエリアの交通的課題は何だと思うか、など設問。回答が終わるまでおよそ5~10分ほどだとしています。
アンケートは大宮国道事務所のGoogleフォームから。回答は11月末まで。
【了】
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