東京~群馬版の“新4号”に? 国道17号バイパスどこまで進んだ 高速の代わりになりそうな計画

つなげるだけじゃなく休憩できないとね!

もりもり進む! 国道17号バイパス整備

 東京から群馬まで、国道17号バイパスをつなげる事業が進んでいます。国土交通省 大宮国道事務所が2023年4月26日、埼玉県内における道路関係予算を公表し、その事業の一端を紹介しました。

Large 230501 r17 01

拡大画像

国道17号バイパスで未開通の上尾道路II期区間では、JR高崎線をまたいで熊谷バイパスへつなぐ橋の建設が進む(画像:関東地方整備局)。

 東京~栃木(宇都宮)の場合は、国道4号のバイパスが全線つながり、埼玉県内から宇都宮市内までは「新4号国道」の通称で物流の主要ルートになっています。一方、群馬に通じる17号は埼玉県内に未開通区間があり、その機能を果たすには至っていません。

 国道17号のバイパス群は次のような整備状況となっています。

・東京都内~さいたま市「新大宮バイパス」:都内側の暫定開通区間の改良実施中。
・さいたま市~桶川市「上尾道路I期」:暫定2車線区間の改良実施中。
・【未開通】桶川市~鴻巣市「上尾道路II期」:2023年度は調査設計や用地買収ほか推進。終点の鴻巣市箕田ではJR高崎線を跨ぐ橋梁を建設中。
・鴻巣市~熊谷市「熊谷バイパス」
・熊谷市~深谷市「深谷バイパス」
・熊谷市(深谷バイパスの途中から分岐)~前橋市「上武道路」:一部暫定2車線区間の4車線化整備中。

 このほか、新大宮バイパス上空の首都高を上尾方面へ延ばす「新大宮上尾道路」の事業も進んでいます。

高崎方面にも延びますよ!

 17号バイパスは深谷バイパスの途中から前橋へ通じる上武道路が分岐する2通りのルートが形成されています。上武道路の方が優先されましたが、次のように高崎へ通じるルートの整備も進んでいます。

・【未開通】深谷市~本庄市「本庄道路II期」:2023年度は調査設計を推進。
・【未開通】本庄市~高崎市「本庄道路I期」:埼玉・群馬県境の神流川橋のみ2022年開通済み。2023年度は調査設計、用地買収のほか一部橋梁の建設工事を実施。

 さらに17号バイパス沿いでは、次の3か所の「道の駅」整備も進んでいます(名称はいずれも仮称)。

・道の駅「おけがわ」:上尾道路I期、桶川北本IC近くに整備。
・道の駅「こうのす」:熊谷バイパスの起点部(鴻巣市、箕田交差点)付近に整備。
・道の駅「くまがや」:熊谷バイパスと国道125号の交点付近に整備。

 上記のうち、ひとまず「上尾道路II期」ができれば、東京から群馬(前橋)までのバイパスが一応つながります。道の駅は高速道路のPAのような存在にもなるでしょう。関越道と東北道の中間に物流の幹線ができる日に向けた、整備と機能強化が進んでいます。

【了】

【ホントに東京~群馬つながる?】国道17号バイパス群のいま(画像で見る)

テーマ特集「【記事まとめ】高速道路、バイパス 次に開通するのはどこ?工事の進捗は?【道路計画特集】」へ

最新記事

コメント

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleのプライバシーポリシー利用規約が適用されます。

1件のコメント

  1. E17A新関越道はどうなったのですか?
    上信越道に接続して欲しいです。