東北道の側道つなげて“不合理渋滞”に終止符! 国道122号「蓮田岩槻バイパス」完成前の大工事まもなく

いよいよ開通が近づいてきました。

費用対効果がめちゃくちゃ高いバイパス事業

 東北道の岩槻IC~久喜IC間で2023年10月3日(火)に夜間通行止めが行われます。東北道本線だけでなく久喜白岡JCTの圏央道へのランプも通行止めにして、東北道をまたぐ既存の跨道橋の撤去と、新たな橋の架設とを同時に実施。このうち“撤去”は、国道122号「蓮田岩槻バイパス」工事の一環で行われます。

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東北道に架かる前原橋。下り線の側道を整備する「蓮田岩槻バイパス」事業の一環として、10月の東北道夜間通行止め工事で撤去される(乗りものニュース編集部撮影)。

 この「蓮田岩槻バイパス」の事業は、岩槻IC周辺の多方面で発生している慢性的な渋滞の解消につながると期待されており、事業全体における費用便益比(B/C)が5.3という極めて高い数値が示されているものです。

 国道122号は、川口JCTから蓮田SA上り線付近まで東北道の側道として北上します。その大部分は東北道を挟んで片側2車線で上下線が分離されていますが、岩槻IC付近から北の約3km区間は、西側の側道が途切れるため、東側の側道を双方向通行としています。

 この側道が途切れる部分が、埼玉県道2号と交わる「加倉(北)」交差点です。国道122号を北上するクルマは、西側の側道から右折、すぐに東側の側道へと左折するというクランク状の移動を強いられます。さいたま市の道路計画課によると、これが122号、県道2号、さらにはその周辺の国道16号などの渋滞の元凶になっているといいいます。

 そして、この途切れた側道をつなげるのが、現在の「蓮田岩槻バイパス」の事業です。2023年現在は加倉(北)交差点から東武野田線を跨ぐ高架橋工事が主に進められており、それ以北は東北道の下り線からでも、“ほぼできている”ことが確認できます。

東北道を止めて橋を撤去する理由とは?

 しかし、そのなかで比較的進んでいない部分のひとつが、今回の東北道夜間通行止めで撤去する跨道橋「前原橋」の箇所です。

 前原橋は東北道東側の市街地と、西側の綾瀬川西岸の田園地帯を結んでいます。東北道の開通にあたって跨道橋が架けられたと見られますが、それ以前、周囲が一面の田園地帯だった頃から存在する古い細道です。

 さいたま市によると、バイパス整備にあたって支障となること、橋脚も耐震基準を満たしていないこと、また現在接続している東北道東側の側道が事業完了後には双方向通行から上り一方通行になることから、今回撤去が決まったのだとか。

「蓮田岩槻バイパス」は2023年度中の開通が予定されており、市の担当者も、そのスケジュールは変わっていないと話しました。前原橋の撤去後は、東武線の高架橋部、それに続く地平部とも、工事の最終段階に入ると思われます。完成後は国道122号の上下線が分離され、それぞれ片側2車線になります。

 ちなみに、「蓮田岩槻バイパス」の事業化は1968年度で、現在、双方向通行で使われている東北道東側の側道が開通したのは1982年度のことでした。長年におよんだ不合理な渋滞がまもなく緩和されようとしています。

【了】

【え…そりゃ混むわ!】東北道の「途切れた側道」整備区間(地図で見る)

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