「海軍強国と肩並べる」ブラジルが原子力潜水艦の建造に向け動き出す! 完成すれば南米初の保有国に
南米随一の海軍力。
建造される艦は攻撃型原潜の予定
ブラジル海軍原子力技術開発総局は2023年10月4日、イタグアイ海軍工廠の第一区画で鋼材切断式を行い、将来の原子力潜水艦「アルバロ・アルベルト」の建造に向けての第一歩を踏み出しました。
ブラジル海軍は2029年を目標として、南米初の原子力潜水艦の建造・保有を目指しています。今回式典で切断された鋼板は、テスト用のセクション建造のためのもので、潜水艦本体に使われるものではありませんが、建造の難易度や必要なコストなど、建造の最終的な承認を得るのには重要なものです。
建造予定の「アルバロ・アルベルト」は敵艦攻撃能力を持つ「攻撃型原子力潜水艦」として建造される予定で、フランスとスペインの共同開発潜水艦であるスコルペヌ型潜水艦をベースとして、ディーゼルエンジンといった通常動力のかわりに圧水型原子炉を設置することを計画しています。
建造を担当するイタグアイ・コンストゥルソンス・ナヴァイスのルノー・ポイエ社長は「ブラジルは、アメリカ、フランス、中国、イギリス、ロシアといった国々と肩を並べる技術をもたらす一歩を踏み出した」と2023年現在、原子力潜水艦を建造している国々をあげ、今回のプロジェクトがただの新型艦建造というだけではなく、世界的な偉業であることをアピールしました。
【了】
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