珍し~い「“自由席”の航空会社」利用してみた 席取りも“早いもの勝ち” それが意外と合理的なワケ

「指定席」が世界的なスタンダードとなっている旅客機ですが、世界には早いもの勝ちの「自由席」スタイルをとる航空会社が存在しています。今回、その機体に乗ることができました。

「自由席で行く国内線」どんな感じ?飛行機もレア

 今回乗ったサウスウエスト航空機は、ボーイングの「737-8」。ボーイングのベストセラーシリーズ「737」シリーズの最新派生型「737MAX」のひとつで、国内航空会社でもANA(全日空)、JAL(日本航空)、スカイマークが導入を決めていますが、まだこれらの航空会社では就航していません。

Large 20231105 01
サウスウエスト航空機の機内(乗りものニュース編集部撮影)。

 機内に入ると、ほとんどの席の窓のシェードが閉じられており、まるで国際線の“仮眠時間”のような暗さのなか、青い機内照明が灯っている、国内航空会社ではあまり見ない独特の空間となっています。

 自由席ということもあり、早く降りられる前方が比較的混んでいる状況。窓側などの席も多く埋まっています。しかし家族連れの方などは、3列にならぶ座席を1組で確保するケースも見られました。

また、多くの乗客が飛行中もシェードを開けずに過ごしており、どちらかというと「機内からの景色を楽しむ」より、「空飛ぶバスや新幹線」のようなイメージでフライトをとらえているのかもしれません。

 シートの横幅は17.8インチ(約45cm)、前後間隔は32インチ(約81cm)とのことで、体感としては1席の広さは国内フルサービスキャリアと同等といったところ。また、新型機らしく首の位置に合わせてヘッドレストを動かせる機構も備わっており、一般的なLCCのイメージよりは、かなり快適性も重視している客室仕様となっています。

 ドリンクサービスも実施されます。筆者が搭乗したのはハワイ島間を結ぶ短距離路線でしたが、それでも水が提供されます。機内のしおりによると、176マイル(海里換算で約326km)以上の路線では、ソフトドリンクの提供もあるのだとか。ドリンクラインナップはコーラやオレンジジュース、コーヒーのほか、ドクターペッパーやホットチョコレートといったなんともアメリカらしいものも用意されています。

 LCCに分類されるものの、機内サービスはフルサービスなどに近い基準をもつサウスウエスト航空。この「コスパの良さ」も、同社が大きな国内ネットワークを持つ理由でしょう。

 また、自由席の採用は、慣れていない人にとっては分かりづらい側面は否定できない一方で、「席が決まっているからギリギリに搭乗口にいけばいい」という顧客心理を抑えることができ、遅延の防止にもつながることもあるなど、効率的なシステムともいうこともできそうです。

【了】

【写真】搭乗口も機内も異空間? これが「自由席便」搭乗の様子です

Writer:

国内航空会社を中心に取材を続け、国内・海外を奔走する日々を送る。ゆとり世代。

最新記事

コメント

記事ランキング

  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  3. “まるで高速”な無料バイパス「全線4車線化」へ変貌開始! 一部の上下線分離まもなく 対面通行を解消 国道8号
  4. 飛行中の「日の丸特別機」に粋なサプライズ! 天皇皇后両陛下を“最新ステルス戦闘機”がお出迎え
  5. 「危なすぎる!」阪神高速“中の人”がブチギレ!? “衝撃動画”とともに呼びかける「ドライバーが守るべき3つのこと」とは
  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. あと1年足らずで「現金でバス乗れなくなります」 全路線“完全キャッシュレス化”疑問に応えるサイト開設 京王バス
  3. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  4. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  5. 「“再有料化”でいいから4車線化して」→普通車280円になって1年 利用者負担で勝ち取った“効果”あきらかに 八木山バイパス