珍し~い「“自由席”の航空会社」利用してみた 席取りも“早いもの勝ち” それが意外と合理的なワケ

「自由席で行く国内線」どんな感じ?飛行機もレア

 今回乗ったサウスウエスト航空機は、ボーイングの「737-8」。ボーイングのベストセラーシリーズ「737」シリーズの最新派生型「737MAX」のひとつで、国内航空会社でもANA(全日空)、JAL(日本航空)、スカイマークが導入を決めていますが、まだこれらの航空会社では就航していません。

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サウスウエスト航空機の機内(乗りものニュース編集部撮影)。

 機内に入ると、ほとんどの席の窓のシェードが閉じられており、まるで国際線の“仮眠時間”のような暗さのなか、青い機内照明が灯っている、国内航空会社ではあまり見ない独特の空間となっています。

 自由席ということもあり、早く降りられる前方が比較的混んでいる状況。窓側などの席も多く埋まっています。しかし家族連れの方などは、3列にならぶ座席を1組で確保するケースも見られました。

また、多くの乗客が飛行中もシェードを開けずに過ごしており、どちらかというと「機内からの景色を楽しむ」より、「空飛ぶバスや新幹線」のようなイメージでフライトをとらえているのかもしれません。

 シートの横幅は17.8インチ(約45cm)、前後間隔は32インチ(約81cm)とのことで、体感としては1席の広さは国内フルサービスキャリアと同等といったところ。また、新型機らしく首の位置に合わせてヘッドレストを動かせる機構も備わっており、一般的なLCCのイメージよりは、かなり快適性も重視している客室仕様となっています。

 ドリンクサービスも実施されます。筆者が搭乗したのはハワイ島間を結ぶ短距離路線でしたが、それでも水が提供されます。機内のしおりによると、176マイル(海里換算で約326km)以上の路線では、ソフトドリンクの提供もあるのだとか。ドリンクラインナップはコーラやオレンジジュース、コーヒーのほか、ドクターペッパーやホットチョコレートといったなんともアメリカらしいものも用意されています。

 LCCに分類されるものの、機内サービスはフルサービスなどに近い基準をもつサウスウエスト航空。この「コスパの良さ」も、同社が大きな国内ネットワークを持つ理由でしょう。

 また、自由席の採用は、慣れていない人にとっては分かりづらい側面は否定できない一方で、「席が決まっているからギリギリに搭乗口にいけばいい」という顧客心理を抑えることができ、遅延の防止にもつながることもあるなど、効率的なシステムともいうこともできそうです。

【了】

【写真】搭乗口も機内も異空間? これが「自由席便」搭乗の様子です

Writer: 松 稔生(航空ライター)

国内航空会社を中心に取材を続け、国内・海外を奔走する日々を送る。ゆとり世代。

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