ロシア「防空システムが足りない!」ウクライナ侵攻で国内の守りが手薄に?英国防省が分析
ウクライナに深入りした結果、国内の防衛力が弱体化?
ロシアの防空システムが最新鋭の精密攻撃兵器に苦戦か
イギリス国防省は2023年11月10日(金)、ウクライナ紛争の戦況分析を更新。ロシア軍が防空システムを相次いで失っており、ウクライナの占領地上空を守備するためには、ロシア国内の遠隔地に配備されている防空システムを転用しなければならない可能性が高いと発表しました。
イギリス国防省は、11月2日(木)の戦況分析で、ロシアが直近で4基の防空システムを喪失した可能性があると明らかにしていました。
10月26日には、ロシアのメディアがルハンシク地域でS-400地対空ミサイルシステム3機が破壊されたと報道。また、ウクライナ側の情報筋もクリミアでロシアの防空システムの損失が増加したと報告しています。
イギリス国防省によると、S-400などのロシアの主力防空システムは、最大400kmの範囲をカバーできるそう。ただ、最新鋭の精密攻撃兵器には苦戦しており、残存している防空システムや運用要員への負担が増大する可能性が非常に高いと分析しています。
戦略的に重要な場所や、ロシア国境沿いに配備されている防空システムを撤去してウクライナ侵攻に転用すれば、ほぼ確実に国内の防空態勢が弱体化すると指摘しています。
また、こうした戦略的防空資産の再配置は、いかにロシアがウクライナ侵攻で軍事力を過剰に拡張し、国内の基本的な防衛を維持する能力を圧迫しているかを示すことになるとしています。
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