「公共交通なのにアトラクション」消滅間近…特殊すぎる鉄道「スカイレール」に大興奮のワケ 全部珍風景!

知れば知るほど魅力にあふれた鉄道でした。

2024年4月末に廃止 乗ってみた結果は

Large 20231127 01
広島市にある「スカイレール」(画像:写真AC)。

 2024年4月末、広島県にある公共交通がひっそりと廃止されます。JR山陽本線の瀬野駅から、丘陵上のニュータウンまでをむすぶ「スカイレール」です。

 廃止の日が近づくなか、現地を訪れたのは交通系Youtuberの「がみ」さん。まず改札を抜ける瞬間から「まるで図書館のよう」と興奮気味です。QRコードの紙片を読み込むだけの簡素な改札機は、沖縄・那覇市を走るモノレール「ゆいレール」のかつての改札機にも似ています。

 車両は「ゴンドラ」というべき、向かい合わせ座席1組だけの設備。しかし軌道は立派な鋼桁が続き、右に左に曲がったり、勾配が地形に合わせて自在に変化する線形は、ロープウェイとはかけ離れてほとんど懸垂式モノレールです。

 ところが実際、車両はロープで引っ張られて動くといいます。橋桁でしっかりガイドすることで、横風を受けても安定するなどのメリットがあります。

 さらに変わり種なのは、駅の発着時にはロープ式駆動をやめて「リニアモーター自走式にスイッチする」という点です。加減速をスムーズにして定時運行しやすくするなどの目的があります。それは車内でも分かり、地下鉄大江戸線などのように「キィィン…」という高いモーター音が聞こえてきます。「まるでアトラクションですね。まるで遊園地のようで、毎日通勤で使っている人は楽しそうです」(がみさん)

 乗車中、がみさんの注目は車窓に向いています。まず、起点のみどり口駅を出てすぐに立ちはだかる「263パーミル」もの超急勾配です。ケーブルカーを作るには平面移動が多く、ロープウェイは風に弱い…それでいて丘陵の高低差を駆け上がるスペックを満たすために開発されたのが「スカイレール」の特殊な構造だったのです。

 あまりにも特殊で高スペックな構造、さらに一点ものというのもあり維持コストも割高であることから、やはり営業収支が悪化。電気バスでの輸送に転換することが決まったのが2022年11月のことでした。

 見納めが近い、この不思議な乗りもの。がみさんは「どこを切り取っても景色が映える。鉄道ファンにはたまらない絶景です」と興奮。丘陵上の風景は瀬野駅からは変化し、226mもの高低差を感じさせます。しかし決して秘境というわけではなく、線路と住宅地が並ぶ風景は、公共交通機関そのもの。それががみさんの琴線に触れたようです。

【了】

【画像】えっ…!これが「スカイレール」です

最新記事

コメント

記事ランキング

  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  3. “まるで高速”な無料バイパス「全線4車線化」へ変貌開始! 一部の上下線分離まもなく 対面通行を解消 国道8号
  4. 飛行中の「日の丸特別機」に粋なサプライズ! 天皇皇后両陛下を“最新ステルス戦闘機”がお出迎え
  5. 「危なすぎる!」阪神高速“中の人”がブチギレ!? “衝撃動画”とともに呼びかける「ドライバーが守るべき3つのこと」とは
  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. あと1年足らずで「現金でバス乗れなくなります」 全路線“完全キャッシュレス化”疑問に応えるサイト開設 京王バス
  3. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  4. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  5. 「“再有料化”でいいから4車線化して」→普通車280円になって1年 利用者負担で勝ち取った“効果”あきらかに 八木山バイパス