自衛隊の統合演習で「珍飛行機」が集結!秘密のベールに包まれた電子戦機が一堂に
EC-1とYS-11EAに、これまでなかった部隊マークが描かれています。
空自のEC-1やYS-11EA、海自のUP-3Dが集結
防衛省統合幕僚監部は、2023年11月10日(金)から開始された「令和5年度自衛隊統合演習(実働演習)」の様子を公式X(旧Twitter)で公開しました。
この統合演習には、自衛隊の人員約3万800人、車両約3500両、艦艇約20隻、航空機約210機が参加し、11月20日(月)まで実施する予定です。
演習の一環として、陸、海、空の各自衛隊の電子戦装備や隊員も集結。領域横断作戦能力の向上を図るとしています。航空自衛隊のEC-1やYS-11EA、海上自衛隊のUP-3Dといった珍しい電子戦機も集まったようです。統合幕僚監部は、公式Xでこれらの機体が一堂に会した写真を公開しています。
EC-1やYS-11EA、UP-3Dは電波妨害装置を搭載し、電子戦訓練機として使用されています。自衛隊が運用する航空機の中でも秘匿性が高く、機体や任務の詳細は公表されていません。
C-1輸送機をベースに開発されたEC-1は、カモノハシのような異様な外観が特徴です。機体にはコブのようなアンテナフェアリング(覆い)が複数あり、機首にも装着されています。1機のみが入間基地に配備されています。
YS-11EAは、航空自衛隊が輸送機として導入した国産機・YS-11を電子戦機に改造した機体。2機がEC-1と共に入間基地に配備されています。
海上自衛隊のUP-3Dは、P-3C哨戒機をベースとした機体で、3機が導入されました。主に艦艇部隊の電子戦訓練を行っており、岩国基地に配備されています。機体には複数のアンテナフェアリングがあり、P-3C哨戒機とは外観や塗装が異なっています。
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