見えてきた「もがみ型護衛艦の“次”」=売る気満々!? 海自新型FFMの“ファミリー構想”とは?

「いかようにもできますよ!?」派生いろいろ新型FFM

 もがみ型は1年度に2隻というハイペースで建造されていますが、新型護衛艦の建造ペースはさらに速く、2024年度からの5年間で12隻の建造を計画。2025(令和6)年度予算の概算要求には2隻の建造費1747億円が計上されています。

 もがみ型を開発した三菱重工業は同型の建造途上の段階から、FFM/もがみ型の基本設計を使用してファミリー化を図る将来型多用途フリゲート「FMF」(Future Multi-mission Frigate)構想を発表していました。

 FFM-AAWの模型そのものは今回のINDO PACIFIC 2023で初めて公開されましたが、コンセプトは2019年11月に千葉市の幕張メッセで開催された防衛関連総合イベント「DSEI JAPAN 2019」で、FMFファミリーの一つとして発表されていたものです。

 三菱重工業は当時、FFM-AAWを構想した理由として、将来海上自衛隊が汎用護衛艦(DD)などの後継を必要とした時、開発期間を短縮し、かつ開発コストを低減するためと説明していました。その考え方の正しさは、新型護衛艦の整備計画で実証されたと言えるでしょう。

 さらに三菱重工業はFMFファミリーとして、FFM/もがみ型の基本設計を基に、胴体を短縮したOPV(哨戒艦)型と沿岸警備隊型も構想しており、DSEI JAPAN 2019でその模型を展示しています。

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ベトナム国際ディフェンスエキポ2022で展示された「ユニコーン」マストのカットモデル(竹内 修撮影)。

 防衛装備品の輸出を司る防衛装備庁は、2022年 12月にベトナムの首都ハノイで開催された防衛装備展示会「ベトナム国際ディフェンスエキスポ2022」などで、もがみ型/FFMのプロモーション活動を実施するなど、輸出へ向けた動きを示しています。FFM- AAWやFFMの胴体短縮型もまた、有力な輸出商品になり得るポテンシャルはあると筆者(竹内 修:軍事ジャーナリスト)は思います。

【了】

【あれ、妙に平べったい…】これが海外売り込み用「新型FFM派生型」です(写真)

Writer: 竹内 修(軍事ジャーナリスト)

軍事ジャーナリスト。海外の防衛装備展示会やメーカーなどへの取材に基づいた記事を、軍事専門誌のほか一般誌でも執筆。著書は「最先端未来兵器完全ファイル」、「軍用ドローン年鑑」、「全161か国 これが世界の陸軍力だ!」など。

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