え、木でできてるの!? 最後の“木造自衛艦”を海自公式が公開 なんで丈夫な鉄で造らない?

減る一方の木造掃海艇 いま見られる場所は?

 ほかにも、1980年代以降、民間で木船の需要が減ったことで、木造艇(船)を造れる技術者が減り、ノウハウを継承するという観点からも問題視されるようになったといいます。

 こうした時代の流れにより、海上自衛隊では2008(平成20)年度計画艦の掃海艇「えのしま」(2012年3月21日竣工)以降、掃海艇および掃海艦はすべてFRP構造となり、今回、海上自衛隊が公開したひらしま型3隻、なかでも艦番号603の「たかしま」が最後の木造掃海艇になったとのことでした。

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海上自衛隊が公式Xで公開した、ひらしま型掃海艇3隻が並んだ写真(画像:海上自衛隊)。

 なお、2023年12月現在、海上自衛隊には前出のひらしま型3隻のほかに、前級のすがしま型掃海艇10隻もあるため、計13隻の木造掃海艇が現役で運用されています。

 これらは佐世保基地(長崎県)や呉基地(広島県)、舞鶴基地(京都府)、阪神基地(兵庫県)、函館基地(北海道)、沖縄基地(沖縄県)などに配置されているため、もうしばらくは木造掃海艇の元気な姿を見られる模様です。

 とはいえ、今後、新たな木造掃海艇が建造される計画はないため、気が付いたら残りわずかになっているかもしれないと、前出の自衛隊に詳しい人物は語っていました。

 海上自衛隊の公式Xが公開した最後の木造掃海艇ひらしま型3隻も、2023年12月現在は佐世保基地所在の掃海隊群第2掃海隊でそろって運用されていますが、ひょっとしたら近い将来、母港となる基地がバラバラになっているかもしれません。

【了】

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1件のコメント

  1. 木造船は雨漏りするけん