世界でも珍しい成田空港の謎ルール「海上から車輪ぶら下げて着陸せよ」なぜ? 九十九里浜でチェックしてます!?
成田空港には他空港にないようなユニークルールがいくつも存在します。そのなかのひとつが、南側から着陸するときに「太平洋上で車輪を降ろして陸地へ進入する」というもの。どのような理由からなのでしょうか。
九十九里浜側から進入時「洋上で車輪を降ろせ」
日本の空の玄関のひとつである成田空港は、おおむね南北方向に滑走路が2本伸びており、冬などの北風などが吹いている時期は、南側(滑走路34L/34R)へ着陸するため、千葉県の太平洋側から着陸進入するケースが増えます。このときパイロットは、成田ならではの“ルール”に従わなければなりません。
それは、空港からだいぶ離れた場所で降着装置を降ろすということ。あるパイロットによると、「九十九里浜の方向から着陸する飛行機は降下時、陸地に入るまでに車輪(脚)を降ろしてくださいというルール」であり、「世界でも有数の変わったもの」なのだそうです。
同パイロットによると、車輪を下ろすタイミングは状況によって異なるそうですが、このルールがある理由を次のように話します。
「とくに長距離国際線の飛行機は、車輪のあいだに氷が付着していることもあります。そのため、海の上で氷を落としてきてから地上に降りてくるように……というルールを成田空港側が定めているのです」
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