「ドアどうやって開ける!?」 プリウスにも採用の「かくれんぼドアハンドル」フツーのドアに改める動きも?
「2023-2024 日本カー・オブ・ザ・イヤー」を受賞した5代目「プリウス」、この車両のリアドアにはなにかが足りない違和感があります。
実はピラーの方にスイッチが
2023年12月7日、「2023-2024 日本カー・オブ・ザ・イヤー」が発表され、トヨタの5代目「プリウス」が「今年のクルマ」こと日本カー・オブ・ザ・イヤーに輝きました。
先代までのデザインを一新し、車高を低く、スポーツ性を重視したデザインに変更した同車ですが、リアドア(後部座席のドア)の部分になにか足りない気がする人もいるのではないでしょうか。
それは、リアドアにドアノブ(アウターハンドル)らしきものが見当たらないことです。といっても「プリウス」は2ドアのクーペになったわけではなく、5ドアファストバックセダンのままです。
実は、ドアノブは消滅したわけではなく、「プリウス」の流麗なスタイリングを強調するため、目立たないところに移動しています。ボディとルーフを繋ぐ柱であるピラーに埋め込まれた形で、スイッチ式になっているのです。
スイッチ式のため、バッテリーが上がると動作しなくなってしまいますが、その場合にドアノブの横にある、非常用のボタンを強く押し込むことで、ドアを開けることもできます。
こうしたピラー部分にドアノブを設けるクルマは、トヨタではクロスオーバーSUVの「C-HR」やホンダの「ヴェゼル」などがあります。このドアノブは「ピラーマウントドアハンドル」や「ヒドゥンタイプ」とも呼ばれ2ドアクーペのようなスタイリングを演出するアイテムとなっています。ホンダ「N-BOXスラッシュ」のような軽自動車にまで、差別化の要素として採用されていました。
他方、スズキの先代「スイフト」もピラーマウントドアハンドルが採用されていましたが、2023年12月6日発表の新型では通常のドアノブに改められています。ベーシックなコンパクトカーとしては、先代スイフトのピラーマウントドアハンドルは唯一の採用でしたが、今回のスイフトはスポーツ性よりも、実用性や安心感を重視したコンセプトを打ち出しています。
【了】
高齢者の事故が多いから、高齢者から嫌われる構造にしたのでしょうね