ウクライナへ「パトリオット追加供与」年内にも到着と首相がコメント ドイツ

かなり優秀な防空兵器。

冬場激しくなるミサイル攻撃への対応策?

 ドイツのオラフ・ショルツ首相が現地時間の2023年12月13日、ウクライナ向けに追加供与するパトリオットミサイルシステム1基の到着が年内になることを発表しました。

Large 231214 pa 01

拡大画像

対空ミサイルを発射するパトリオットミサイルシステム(画像:在ウクライナ ドイツ大使館)。

 ショルツ首相は2023年10月の段階で、同ミサイルシステムの追加供与に向け動いていることをEUの首脳会談で明かしていました。

 ドイツでは、パトリオット1基を既に9月に供与しており、国内では、6月頃から同システム使用に関してのウクライナ兵への訓練が、ドイツ連邦軍により行われていました。今回はその訓練コースが終了し、供与のタイミングが整ったための発言です。

 既に、ウクライナでは去年の冬に続き、航空機や巡航ミサイル、自爆ドローンなどによる暖房のインフラなどへの攻撃が続いています。ショルツ首相は10月に供与の意向があることを明かした際、このインフラ攻撃を懸念する発言をしており、冬の内の供給は元々想定していた可能性が高いです。

 なお、ロシア空軍は、2022年2月から続けている、ウクライナでの戦闘において、パトリオットミサイルの脅威があるエリアでの航空作戦を控えたケースもあり、ウクライナ政府は国土全域の防空のためには10~20基パトリオットミサイルシステムが必要であると、西側諸国から供与を求めています。

【了】

【既に配備済みパトリオットも】ウクライナの戦場で発射体制を整えるミサイルシステム(写真)

テーマ特集「ロシア軍のウクライナ侵攻 最新情勢 戦争はどうなっているのか」へ

最新記事

コメント

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleのプライバシーポリシー利用規約が適用されます。