JAL最新鋭機もいた! 仏エアバスの最終組立工場に潜入 要所は”手作業”&翼端もない!…なぜ?

JALも導入した欧州エアバス製の旅客機「A350(XWB)」シリーズ。国内では、JAL初の新造エアバス製旅客機として、大きな注目を浴び続けているモデルです。この機ができるまでには、どのようなプロセスをたどるのでしょうか。

あえて人の手も?

 最終組立は昼・夜の2シフト制で実施されます。担当者によると、バラバラのパーツの状態から、組み立て完了、さらに飛行試験を含めたテストに要する時間は、機体ごとに差はあれど、おおよそ1機につき5か月ほどではないかとのことです。

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エアバスのA350-1000試験機(乗りものニュース編集部撮影)。

 また組み立て作業では、機械ではなく、スタッフによる手作業でのパーツ接着作業のみとする工程もあるそうです。そのメリットをエアバスの担当者は次のように話します。

「もっとも大きいのは、人の手を介したほうが柔軟に対応できるということでしょうか。また、人が対応すれば、ロボットを用いた際のトラブルの可能性を取り除くことができます。ロボットでトラブルが起きると、最終組立の工程すべてを止める必要があり、そのぶんロスタイムが生じてしまうのに対し、人の手で行えば、その時間はほとんど無く済みます」

 実際にこの工場では、鶴丸が描かれたJALのA350新造機が組み立てられている真っ最中でした。A350-1000のJAL向け初号機は、すでに日本へ到着済み。また最終組立工場の敷地内には2号機も完成状態で止め置かれていました。組み立て中の1機も、まもなくJAL国際線の目玉機として、世界を飛び回ることでしょう。

【了】

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Writer:

国内航空会社を中心に取材を続け、国内・海外を奔走する日々を送る。ゆとり世代。

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