天六~野田 ついに消滅へ…阪神バス「北大阪線」休止 大阪市から完全撤退 国道線は尼崎以西だけに
「阪神の路面電車」の歴史を受け継ぐ路線でした。
骨董路線「最後の1往復」も休止へ
阪神バスは2023年12月21日(木)、国道2号と大阪市内を走る一部路線について、運行を休止すると発表しました。休止は1月13日からです。
運行休止となるのは、北大阪線と、野田尼崎甲子園線です。
北大阪線は、野田阪神前から中津を経由し、天神橋筋六丁目までをむすぶ路線。阪神バスとしては大阪市内で完結する異色の路線ですが、「路面電車の阪神電車」の歴史を引き継ぐ、由緒あるものです。
かつて阪神は、阪神本線に並行して、もうひとつ「阪神国道線」を運行していました。野田から国道2号を延々と神戸まで走っていました。その野田からさらに大阪市内を走っていたのが「阪神北大阪線」でした。1975年に廃止となっています。
廃止区間の代替バスとして約半世紀、いまや「土休日の朝1往復だけ」になっていましたが、いよいよ「全く走らなくなる」状態になります。
「阪神国道線」の名残である野田尼崎甲子園線も、野田阪神~阪神杭瀬駅北、阪神杭瀬駅北・JR尼崎~阪神甲子園の系統がまるごと休止。野田阪神前~阪神杭瀬も北大阪線と同じく「土休日の朝1往復だけ」になっていましたが、いよいよ休止され、ついに阪神バスは大阪市内を走らなくなります。
そして残る「阪神国道線」の阪神尼崎~阪神西宮すらも、平日は9時台以降、土休日は12時台以降で減便となります。
同社は休止・減便の理由を「運送業界全体で深刻化する運転士不足の影響」としています。
【了】
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