今年の羽田&成田を騒がせた「激珍機」とは? 「余計な翼がついた魔改造ボーイング757」って!?
成田には国内初飛来「真っ白すぎるボーイング機」
2023年6月には成田空港に、これまた珍しい機体が飛来してきました。胴体デザインや尾翼が真っ白な、ボーイングが保有する試験機「エコデモンストレーター・エクスプローラー」(機番:N8290V)です。
「エコデモンストレーター・エクスプローラー」は、ボーイングの旅客機「ボーイング787-10」をベースとした機体で、新技術を実際の運航のなかで試験する「エコデモンストレーター・プログラム」試験機の最新型です。先述のとおり真っ白な胴体のなかに、機首部分に「エコデモンストレーター・エクスプローラー」の文字とボーイングのロゴマークなどが入っています。
機内は、この機の当初の納入先だったと見られるベトナム航空のビジネスクラスとエコノミークラスが当時のまま配されているものの、客席の一部区画が立ち入り禁止テープで区切られ、そこに試験機器が設置されていました。
同機の成田空港への飛来は、日本を含む計4か国の航空当局が共同した「次世代航空交通システム」の実現への取り組みへの一環で、世界初となる実際の旅客機を用いた「次世代航空交通システムに関する試験飛行」のため。このときが、日本への初めてのフライトとなりました。
【了】
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