いよいよ今年デビュー 近鉄のイメージ変える「異色の新型車両」のスゴさとは? 乗ったらいきなり“日本初”ご対面!?
車内に入ってすぐ“異色の座席”と対面
内装も、ともすれば平凡な通勤電車とは一線を画しています。まず座席の特徴は、進行方向に向いた「クロスシート」と、通路向きの「ロングシート」を切り替えられることです。首都圏では西武や京急などで採用されはじめていますが、もともとは近鉄の“L/Cカー”が先がけと言え、今回の新型にも受け継がれます。
デザインは「日常の華やかさ」をコンセプトに、桜を基調としたパターンの座席が採用され、側壁は明るい木目調。床面はシックな濃茶ですが、優先座席付近はオレンジ色です。
特に「異色の座席配置」として話題になったのは、ドア横の車いすスペースに、1人用の腰掛けがあること。そもそもこうしたスペースは車端部にあることが一般的な中、車両中央部の各2か所、しかも簡易座席まで設けているのは日本初だとか。
車両デザインを担当した株式会社イチバンセンの川西康之さんよると、これは「子育てしやすい沿線」「選ばれる近鉄沿線」というコンセプトが念頭にあったといい、ベビーカー利用の人や、スーツケースなど大型荷物を持った旅行客が、車内で気兼ねなく一休みしやすい設計だといいます。
近鉄のイメージを大きく変えた「シリーズ21」から24年、さらなるイメージ転換を果たす車両は実車の登場でどう受け止められていくのか、楽しみです。
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