「変態設計や~めた」ってこと? 「8発プロペラ旅客機」開発の会社、新型でまさかの方針転換か
変態設計「メイブ01」今後はどうなるの?
メイブ・アエロスペースは以前、「メイブ01」の設計案について、次のように説明していました。
この8発エンジンというレイアウトにしたのは、いわゆる冗長性や安全性を確保するため。現代のプロペラ旅客機で一般的なジェット燃料を用いて動かすエンジン「ターボプロップ」と比べると、「メイブ01」の電動プロペラは1基あたりのユニットコストが非常に低いことから、そのぶん多くのプロペラを搭載できるとしていました。また、稼働部品も少なくメンテナンスコストや騒音が最小限に抑えられるともしており、「騒音は従来比で40%程度削減できる」としていました。
その後、メイブ・アエロスペースは2023年6月に実施されたパリ航空ショーにあわせ、「メイブ01」の設計に大幅な変更を加えたと発表。この新設計案は大型化が図られたほか、プロペラの数が4発まで減るなど、現代の一般的な旅客機に近しい設計のものとなっています。
そして今回発表された「M80」はさらに大型化したにも関わらず、エンジン数が減少。動力源も「メイブ01」でうたわれていた完全電動から、「ハイブリッド電動」へと変わっています。
同社の公式サイトで「M80」のイメージ・スペックが公開されると、入れ替わるように「メイブ01」の紹介ページが消滅しています。「メイブ01」の開発・研修が今後どのようになるかの公式発表はないため、今後の動きは不明瞭であるものの、同社が「M80」の開発に専念する方針へと切り替えた可能性も考えられそうです。
【了】
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