絶好調の「宇都宮ライトレール」驚きの開業効果とは 「住みたい街」に大躍進!? 2024年さらに“動き”アリ!

具体的な開業効果や延伸計画は?

「芳賀・宇都宮基幹公共交通検討委員会」は2023年11月、LRTの整備効果として、沿線の宇都宮駅東口周辺で高層建築物(6階建て以上)の建築確認申請件数が増加するなど、民間投資が活発化していることを明らかにしました。

 また、宇都宮市や芳賀町のLRT沿線では、地価が上昇基調にあるとのこと。賃貸物件の問い合わせ数が前年同月比で54%増えたほか、家賃相場も約10・9%上昇したとしています。さらに、女性向け賃貸物件検索サイト「Woman.CHINTAI」で2023年に検索数・問い合わせ数が多かった駅を集計した「住みたい街ランキング」で、宇都宮が4位(前回調査では93位)となるなど、沿線への注目が高まっているようです。

 沿線では開発も相次いでいます。平石駅に隣接するエリアでは、新たな賑わい拠点をつくる「東部総合公園整備運営事業」が推進されています。スケートボードの国際大会にも対応可能なスケートパークなどが整備され、2026年3月に開業する予定。また、グリーンスタジアム駅の隣接地エリアでは、キヤノンが新工場を着工しており、LRTの更なる利用増も見込めそうです。
 
 今後、宇都宮ライトレールは、JR宇都宮駅からさらに西側エリアへの延伸が予定されています。まずはJR宇都宮駅東口停留場~宝木町1丁目・駒生1丁目付近(教育会館付近)までの5kmが着実に整備する「整備区間」、そこから先の大谷観光地付近までが「検討区間」とされています。整備区間には、市街地の中心に近い二荒山神社や、東武宇都宮駅、桜通り十文字、護国神社などの付近に停留所が設置される計画です。
 
 宇都宮市は、LRTの駅西側延伸について、2024年に軌道事業の特許申請、2026年に工事着手、2030年代の開業を目指しています。既に西側延伸に向けた「軌道基本設計業務」も発注しており、今後整備に向けた動きが本格化する見込みです。

【了】

【画像】さらに進化!これがLRTの「西側延伸ルート」と宇都宮駅の横断ルートです

テーマ特集「【特集】どんな路線? 75年ぶり新設の路面電車「芳賀・宇都宮LRT」」へ

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