踏切に"特別な点字ブロック"義務化へ 国がガイドライン改定「歩道カラー化」規定も追加

「設置が望ましい」から標準規定へ格上げされました。

「望ましい」から標準規定に格上げ

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踏切のイメージ(画像:写真AC)。

 国土交通省は2024年1月15日(月)、踏切内での安全対策に関するガイドラインを改定したと発表。踏切内の「誘導表示」を義務化し、さらに構造を明確化しました。

「道路の移動等円滑化に関するガイドライン」のうち、踏切に関するものは2022年6月に誕生。同年4月に奈良県内の踏切で、視覚障害者が列車と接触して死亡する事故が起きたのがきっかけです。

 この規定では、踏切内では、歩道に通常設けるのとは区別した「表面に凹凸のついた誘導表示等」を設置することが「望ましい」とされていました。今回「踏切道内誘導表示を設ける」と表現が変わり、義務化されました。

 さらに、"通常の点字ブロックとは違う誘導表示"とは何なのかが、今回はっきりと示されました。具体的には主に以下のとおり。

・歩道の中央に、幅320mmの白い着色。そこに、高さ5mmの丸い突起を横12列で敷き詰める。
・その両側に、75mmの黄色い着色。中央に、高さ5mm・幅27mmの直線状突起を進行方向へ敷く。

 歩道幅が狭いなどの理由で上記表示が難しい場合は、以下の形でもいいとしています。

・幅150mm以上の黄色い着色。直線状突起を進行方向へ2本敷く。

 さらに「あると望ましい」規定として、新たに「踏切内にカラー舗装と車道外側線」「遮断棒の手前にゴムチップ舗装」が追加されています。

 この「踏切道のバリアフリー化」については、同ガイドラインで「道路管理者と鉄道事業者が連携して取り組むことが重要であり、(略)十分に協議して進めることが必要である」とされています。今後、この"義務化規定"をうけ、国・都道府県・市町村がそれぞれ、鉄道会社へ働きかけをおこなっていくことになります。

【了】

【画像】えっ…!これが踏切に設置する「特殊な点字ブロック」です

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