東京メトロに新駅「枝川駅」設置へ進行中 新しい「駅前」で街が大変貌? 鉄道空白地帯に期待
豊洲駅まで遠かった枝川地区です。
有楽町線の支線が計画進行中
東京メトロでは2つの新線計画が着工に向けて動き出しています。南北線の白金高輪~品川と、有楽町線の豊洲~住吉です。
そのうち有楽町線の豊洲~住吉、通称「豊住線」では、中間駅として「枝川駅」「東陽町駅」「千石駅」が設置される予定です。
枝川駅では、今まで駅が無かったところに駅が新設され、街がどのように変化していくのかを計画するため、「(仮称)枝川駅周辺地区まちづくり協議会」が地区の将来イメージについて検討を進めています。
枝川は豊洲の東側で、運河を渡って隣接する長方形と三角形の「2つの島」にまたがる地区です。さらに駅の恩恵を受けるのが、北側に隣接する塩浜地区です。JR京葉線が地上に出てくるところで、貨物ヤードや東京メトロの車庫が近くに広がります。
協議会は2023年12月までに、第5回が開かれました。第4回で上記の「地区の範囲」が定義され、第5回ではいよいよ「地区の目指す姿の全体目標、基本方針(案)」と「地区のゾーン等区分設定・ゾーン等の個別目標(案)」が検討された模様です。
まず駅が出来て、人が電車を利用するために集まってくる。この生活動線の変化に適応した新たなまちづくりとして、まずは「駅近傍ゾーン」が設定され、交通結節機能(バス・タクシーのりばやロータリー)、飲食店や日用品が買える商業施設があると望ましいとされました。
また、新線の開業で、今まで枝川に縁が無かった人々が枝川にやって来るようになる。これに対応するため、殺風景なままだった「平久運河」を「にぎわいと憩い」のある水辺空間に変えていくとしています。さらに、この地域に新たな生活拠点を持ちたいと思える場所にしていき、隣接地区とのアクセスもより良いものにしていこう――ざっくりと言えば、枝川駅周辺地区はこのような方針になっていくようです。
この方針を作って何になるのかというと、主に将来、区や都がおこなう都市計画(緑地・公園・河川整備、再開発など)の理由付けとなるのです。「この都市計画はやみくもに思い付いたものではなく、このような地区方針にそったものですよ」と言えるようになるわけです。
2月4日には、これらの検討状況の報告が、枝川区民館で行われる予定。鉄道駅が遠かった枝川地区に、地下鉄新路線への期待が高まっています。
【了】
※誤字を修正しました(1月31日11時00分)。
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