アメリカの兵器輸出が「過去最高益」を記録!? 最大の「取り引き相手」は意外な国だった
前年比55.9%増!
55.9%の大幅増額! ポーランド向けが多数を占める。
アメリカ国務省政治軍事局は2024年1月29日、2023年に行った軍事装備の輸出および、安全保障協力活動で得た金額が、2022年から55.9%増の約809億ドル(約12兆円)という過去最高額を記録したと発表しました。
809億ドルの内訳は、アメリカおよび同盟国から提供された兵器売却が約622億5000万ドル、対外軍事資金援助プログラムによる約40億ドル、対麻薬密売取締りや地雷除去活動などの国務省プログラム、ウクライナ安全保障支援構想などの国防総省の国防能力構築プログラムのための約146億8000万ドルとなっているようです。
最も利益を出した外国への兵器売却に関しては、ポーランドが最大の取り引き相手国となっており、主な装備は以下の通りです。
・AH-64E「アパッチ」攻撃ヘリコプター 120億ドル
・高機動砲兵ロケットシステム(HIMARS) 100億ドル
・統合ミサイル防空戦闘指揮システム(IBCS) 40億ドル
・M1A1「エイブラムス」主力戦車 37億5000万ドル
ポーランドだけで約300億ドルと、利益のかなりの部分をしめています。なお、詳細な調達台数や機数は非公表となっていました。
国務省が発表した資料の中には、日本の防衛省が追加調達を行っている、早期警戒機のE-2D「アドバンスト ホークアイ」も2023年の兵器売却リストの中に入っており、13億8100万ドルとなっていました。
【了】
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