「ツルツル摩耗スタッドレス」で走行不能に…「冬道を甘く見るな!」道路管理者が怒りの写真公開
それじゃあ意味がありません!
画像付きであらためて注意喚起
国や自治体は毎年冬になると「雪が降ります。雪道走行に備えて、冬用タイヤやチェーンの準備をしてください」と呼びかけています。
しかし、油断して準備を怠っているうちに急な雪天気に見舞われ、備えが不十分なまま走行して、途中で走行不能に陥るケースが、毎年のように発生しています。
そんな中、国土交通省 富山河川国道事務所は2024年2月7日(水)、公式SNSを通じて、準備不足でスタックした車両の写真を公開。あらためて注意を呼びかけました。
公開された写真は、小矢部市の国道8号で撮影されたもの。1枚目はスタックして走行不能になったトラックが牽引されていく様子。2枚目は、そのトラックの冬タイヤが、すり減って溝がほとんど無い、「ツルツル表面」状態になっている様子です。
冬タイヤ(スタッドレスタイヤ)は、夏タイヤに比べて溝が深いことで、滑りやすい雪道でもしっかり路面にグリップすることが特徴。また柔らかいゴム素材を採用して、路面形状にしっかりと張り付きやすくしています。それらの特性が摩耗によって失われていれば、冬タイヤを履いている意味がありません。
さらに先述の発表では、このトラックの運転手はチェーンを携行していませんでした。
同事務所はこれだけでなく、「路上でチェーンを装着する」という危険行為も見られるとしています。チェーンの脱着は広い駐車場や、峠区間の前後などにある「チェーン脱着所」で行うよう呼びかけています。路上で行うと、走行する他の車両が接触し事故を引き起こす可能性が高いからです。
驚くことに、「雪に慣れた北陸地域の車両」もこれらの行為に及んでいるそうです。同事務所はあらためて警告し「冬の道を甘く見ず、準備願います」と厳しい言葉を投げかけています。
【了】
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