「東北中央道」一部で開通延期へ 国道13号新庄金山道路で工事遅れ その理由は?
新庄金山道路の開通時期を見直しへ。
当初の「2025年度」から見直し
国土交通省東北地方整備局山形河川国道事務所は2024年1月、東北中央道を構成する国道13号新庄金山道路の開通時期を、当初の「2025年度」から見直すと発表しました。
東北中央道は、福島県相馬市を起点とし、福島市、山形県の米沢市・山形市・新庄市などを経て秋田県横手市に至る延長約268kmの自動車専用道路です。
完成すると常磐道・東北道・山形道・秋田道などと接続し、福島・山形・秋田各県の高規格道路網を強化します。現在は新庄金山道路、金山道路、真室川雄勝道路、横堀道路の区間が建設中です。
このうち新庄金山道路は、新庄市昭和(新庄真室川IC)から金山町(仮称・金山IC)までの5.8km区間を結びます。
山形河川国道事務所によると、新庄金山道路の開通時期を見直す理由として、工事で出る石が想定以上に多く、処理に時間がかかることを挙げています。
通常、大規模切土で出た土砂は、一定の大きさの石を取り除いて盛土に転用しています。当初の予定では、この石の発生量は標準の施工効率を確保できる1%と想定されていましたが、2023年度までの時点で5%程度に増えているといいます。
そして今後も同じ程度の石が見込まれていること、また、石の除去作業に時間がかかることから、開通時期の見直しが必要と判断したそうです。
見直し後の開通時期については、大規模切土工事の進み具合を踏まえて改めて公表する方針です。
【了】
コメント