デカい! 最新巡視船「やえやま」海上保安庁に引き渡し 尖閣警備、着々と増強中
「PL」に区分される巡視船では最大クラスだそう。
尖閣諸島や台湾に近い石垣島を拠点に
神奈川県横浜市にあるJMU(ジャパンマリンユナイテッド)横浜事業所磯子工場で建造中であった巡視船「やえやま」が2024年2月22日、海上保安庁に引き渡されました。
「やえやま」は、みやこ型巡視船の3番船で2022年11月30日に進水しています。全長は約120.0m、全幅は約14.0m、総トン数は約3500トンある大型巡視船です。
武装は40mm単装機関砲2基で、遠隔放水銃や停船命令等表示装置、遠隔監視採証装置、高速警備救難艇、複合型ゴムボートなども装備しています。また、船体後部には格納庫こそないものの、飛来したヘリコプターの発着が可能な飛行甲板を備えますが、このクラスはヘリコプターを搭載しない、いわゆる「PL型」と呼ばれる海上保安庁の大型巡視船のなかでは最大級になります。
速力は25ノット(約46.3km/h)以上を発揮します。総事業費は約140億円で、最新鋭の巡視船として捜索監視能力や法執行活動が可能となる規制能力、そして災害対応能力のいずれも従来の巡視船と比べ、向上しています。
配備先は沖縄県の石垣海上保安部(第十一管区)。ここは日本最南端に位置する海上保安部で、尖閣諸島を含む南西諸島周辺海域の領海警備や海難救助、治安の確保、海洋権益保全および海洋環境保全などの業務に就く予定です。
なお、これにあわせて従来、石垣海上保安部に配備されていた巡視船「いらぶ」は、船名を「いまり」に変え、2024年1月19日付けで佐賀県の唐津海上保安部(第七管区)に配属変えとなっています。
【了】
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