「全然便飛んでないじゃん…」な空港、実は必要!? 震災で重責担った「ウルトラマン空港」とは
実は普段も特徴のある福島空港
また、2011年3月12日から4月10日にかけ、羽田や中部空港などへの臨時便が運航されるなど、暫定的な「東北の拠点空港」のひとつに。便数は平時の1日14便から最大34便まで増え、搭乗者数も、ピーク時には平時の約7倍にも上りました。また、福島県内で必要とされる食料の3分の2が同空港を経由して届けられるなど、震災後のインフラにおいて、重要な役割を果たしています。
ちなみに、福島空港は、『ウルトラマン』の生みの親である特撮監督、円谷英二氏が須賀川市(旧須賀川町)出身であることにちなんで、空港じゅうにウルトラマンの立像などが飾ってあるのが特徴。普段は目立たぬものの、大震災時の同空港は、まさに「ウルトラマン」のように、「危機のときに頼りになる」存在になっています。
なお、2024年1月2日に発生した能登半島沖地震でも、普段は1日2往復しかない能登空港が、自衛隊による救援物資などの受け入れ拠点として機能しました。この空港も被災地近郊にあり、滑走路が損傷を受けましたが、11日に滑走路を復旧させ、12日に自衛隊の固定翼機第1便(C-130H輸送機)が同空港に着陸しています。
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