「未実施だったの!?」史上初めて海自護衛艦が訓練した国とは “シーレーン防衛の観点から極めて重要”

ペルシャ湾の「要石」的な存在かも

アメリカ海軍の艦隊司令部も所在

 海上自衛隊は2024年3月12日、護衛艦「さざなみ」が、自衛隊として初めてバーレーン海軍と共同訓練を実施したと発表しました。

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2024年2月上旬、南シナ海で行われた日米豪共同訓練に参加した護衛艦「さざなみ」(先頭)。その後方に見える三胴船構造の軍艦はアメリカ海軍の「ガブリエル・ギフォーズ」(画像:海上自衛隊)。

 バーレーンは、中東ペルシャ湾に浮かぶ大小約30の島々からなる立憲君主制のイスラム国家です。

 その地政学的な要因から、同国にはアメリカ海軍の第5艦隊司令部も置かれており、アメリカ軍が常駐しています。また、この司令部があることから、ソマリア沖の海賊への対処を任務とする多国籍海上部隊「第151合同任務部隊(CTF-151)」の司令部も所在し、海上自衛隊幹部も常駐、過去には司令官にも複数人が就いてきた経緯があるため、日本ともつながりがあります。

 またペルシャ湾は、日本の原油輸送における重要ルートであることから、海上自衛隊も「バーレーン王国はペルシャ湾に位置し、我が国のシーレーンに隣接している国であり、貿易量の多くを海上輸送に依存している我が国にとって、バーレーン王国との連携はシーレーンを守るという観点からも極めて重要なものです」と説明していました。

【了】

【艦砲射撃の瞬間も】これが「さざなみ」参加の共同訓練の様子です(写真)

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