「いつかはEV」伸び悩みのナゼ 日米ともに購入意欲は横ばい 充電よりも切実な“懸念”とは?

気になるのは…「値段と充電インフラだ」

 KPMGジャパンの調査で日本の消費者に「BEVを選択しない理由として当てはまるものは何ですか?(複数回答可)」と質問したところ、一番多かった回答は「充電インフラの問題」で53%だったそうです。次に価格の問題が50%と続きます。

 充電インフラへの懸念に関してもアメリカで同じような結果が出ており、AAAの調査では「充電ステーションの不足が」購入を控える理由の56%となっていました。ただこれは最多の回答ではなく、アメリカでは価格の問題が59%で一番となっています。

 さらに、アメリカでは、冬場の寒波によるバッテリーの性能低下なども問題となっており、EVが立ち往生する様子や急速充電機に列を作る様子なども報じられています。

 KPMGコンサルティングパートナーの奥村 優氏は今回の報告書で、「BEV購入後に消費者が直面する技術的な問題(冬季のバッテリー性能低下、一部車種と急速充電器の組合せにより発生する不具合、バッテリー性能の経年劣化など)や不便な運用(急速充電器使用の30分制限など)も改善が必要です」との見解を述べています。

【了】

【EVはイヤ】充電インフラじゃない“最も切実な理由”とは(画像)

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