「都市伝説」と言われた鉄道延伸ついに実現! 北大阪急行が「箕面萱野」へ “御堂筋線の先”はこう変わる!

新駅周辺エリアは今…?

 開業後も箕面市は、2つの新駅を中心とした新しい街づくりを進めます。箕面萱野駅周辺は、既存のショッピングモールや映画館に加え、駅ビルや高架下店舗が開業に合わせて新たにオープン。駅東側にはバスターミナルやタクシー乗り場などが設置され、箕面市の交通結節点としての役割を担います。

 すでにバスターミナルや駅ビルなどは完成し、あとは開業を待つばかりの状態です。高架下店舗にはアルバイト募集のポスターなども貼られ、開業に向けての準備が着々と進んでいるようです。

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式典の様子。テープカットとくす玉開披(2024年3月20日、鶴原早恵子撮影)。

 また、延伸線の開業に合わせてバス路線も再編されます。既存のバス停には路線再編を受け、ルート変更や廃止を知られる掲示が出てきました。この掲示は箕面萱野駅だけではなく、箕面船場阪大前駅や千里中央駅のバス停にもあり、利用者への周知徹底が図られています。

 一方、箕面船場阪大前駅周辺はマンションが複数棟建設中で、新しい住人を迎え入れる準備が進められています。将来的にはヘルスケアの中核を担うエリアになる計画もあり、近くには市立病院の移転予定地も準備されていました。

 また、式典会場になった箕面市立文化芸能劇場は、大ホールではコンサートやミュージカルなどの公演が、小ホールでは地域の音楽教室の発表会などが予定されています。文化的にも箕面市の中心的なエリアとなることがうかがえました。

 箕面市は、延伸線の1日あたりの乗降客数を約4万5000人、経済波及効果を初期3227億円、年間614億円と試算しています。沿線人口も約4500人増加すると見込んでいます。開業日とその翌日は、2つの新駅を中心に記念イベントも開催され、長年の悲願達成を祝う予定です。

【了】

【写真】これが北大阪急行「延伸区間」の車窓や新駅です

Writer: 鶴原早恵子(鉄道好きライター)

大人になってから急に鉄道が好きになったフリーライター。地元・京都中心に、時間ができればあちこち乗り&撮りに行きます。駅で行き交う列車や人を眺めているだけで元気が出てくる。ローカル路線、海が見える路線・駅、駅カフェが好き。

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