「都市伝説」と言われた鉄道延伸ついに実現! 北大阪急行が「箕面萱野」へ “御堂筋線の先”はこう変わる!
北大阪急行延伸線の開業記念式典が行われました。式典の様子と、開業を控えたエリアの様子をレポートします。
構想は半世紀前から 北大阪急行の延伸ついに
2024年3月20日(水・祝)、箕面市(大阪府)と北大阪急行電鉄は、北大阪急行南北線の延伸区間の開業記念式典を開催しました。国土交通省の國場幸之助副大臣や大阪府の吉村洋文知事をはじめとする来賓7人のほか、招待客・随伴者約500人が参加し、23日(土)に控えた延伸開業を祝いました。
式典会場は、新駅・箕面船場阪大前駅前の箕面市立文化芸能劇場大ホールです。箕面市青少年吹奏楽団の演奏から始まり、主催者挨拶や来賓による祝辞、テープカットやくす玉開披などが行われました。
北大阪急行の延伸計画は約50年前にはすでに構想されていましたが、大阪府、箕面市、北大阪急行電鉄、阪急電鉄の4者が基本合意に至ったのは2014年のこと。2016年に工事に着工し、2023年11月のレール締結式を経て、2024年2月末に国交省と府の検査に合格し、23日(土)の開業を迎えました。
箕面市の上島一彦市長はこの流れを振り返り「一時は都市伝説と言われた時期もありましたが、先人の思いを引き継いでゴールできたことは万感胸に迫る思い」と挨拶。北大阪急行電鉄の内芝伸一社長は「既成市街地での施工は制約が多く、途中でコロナ禍にも見舞われ厳しい環境での工事でした」と振り返りました。
式典後には、来賓や招待客を対象とした試乗会がありました。箕面船場阪大前駅ホームのテープカット後、招待客を乗せた記念列車は箕面船場阪大前駅と箕面萱野駅を往復。片道約2分間という短い乗車時間ではありましたが、参加者は車窓から見える初めての風景を満喫しました。
また、箕面萱野駅では約20分間の見学時間が取られ、参加者は駅の様子やホームからの風景のほか、箕面市の公認キャラクター「滝ノ道ゆずる」と「モミジーヌ」があしらわれた記念列車やヘッドマーク、行先表示などを撮影するなど、思い思いに楽しんでいました。
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