「北の玄関口」に大変化の兆し 駅前で再開発計画が始動 東京メトロも参画
山手線の他のターミナルと比べると、変化に乏しい状態でした。
上野駅周辺で再開発計画が始動
東京都台東区の上野駅周辺で、再開発事業の実施に向けて「東上野四丁目A-1地区再開発準備組合」が2024年3月26日付で設立されました。事業協力者として、東京メトロと大林組が参加しています。
上野駅はJRや東京メトロの各線が集まる交通結節点で、長らく「北の玄関口」としての機能を果たしてきました。ただ、東北新幹線の東京延伸や上野東京ラインの開業により、近年は「北の玄関口」としての役割が低下しつつあります。
また、山手線の他のターミナルと比べると、駅周辺で大規模な再開発は行われず、変化に乏しい状態が続いてきました。そのため、商業施設やオフィスの増加率が低く、都内の他拠点と比べて都市機能の集積度が低いという課題を抱えています。
今回、再開発準備組合が設立されたのは、上野駅の東側。昭和通りと浅草通りの交差点に位置する約1ヘクタールの区域です。東上野地区のランドマークとなる駅前複合再開発として、2030年代半ばの完成を目指すとしています。
東京メトロは再開発準備組合の事業協力者であるほか、地権者でもあります。同社は「現時点では、再開発の具体的な施設計画などは全て未定」(広報部広報課)としています。
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