「最後の国鉄形特急」ついに引退始まる 新型の登場で消える“豪快な振りっぷり”だった「スーパーやくも」
順次引退になるのかしら…?
新型車登場で一足先に消える「スーパーやくも」
2024年4月6日より、伯備線の特急「やくも」に新型の273系が導入されます。これに伴い5日の運行をもって、1982年7月の伯備線電化から走ってきた現行の国鉄形381系「やくも」の一部編成が引退となります。
4月5日には紫色を施した「スーパーやくも」と呼ばれる6両1編成が引退します。もともと、緑色の標準色編成に対し、速達タイプを意味する車体色で、1994年12月から2006年3月まで運行。その後、2022年2月にその塗装がリバイバルされて、人気を博していました。
岡山県新見市の井倉駅では、この「スーパーやくも」引退に伴う記念カードを運行最終日の4月5日に地元住民が運営する井倉駅運営委員会が200枚限定で配布します。デザインは鉄道カメラマンの坪内政美さんによるもの。当日、井倉駅観光案内所で観光記念証や缶バッチ、カレンダーポスターなどのグッズを購入した人に、ひとり1枚配布するそうです(予約や取り置きは不可)。
また、新型273系の運行初日である4月6日には、岡山県高梁市の備中高梁駅で、高梁市観光課が製作した新型やくもの乗車記念証を300枚限定で配布します。これは当日、同駅で273系からの乗降客に対し、ひとり1枚、ホームにて配布するといいます。
なお、4月5日はもうひとつ、「ゆったりやくも」と呼ばれる赤紫塗色の編成のうち、パノラマグリーン車を連結した編成も引退となります。「スーパーやくも」とともに、パノラマグリーン車をもつ編成が、いち早く引退する形です。
定期運行の特急車両としては最後となった381系やくもの引退が近づき、伯備線沿線ではその姿を撮影する鉄道ファンが全国から急増しているといいます。この盛り上がりに、沿線自治体や地域もファンに向けた様々な取り組みを行っており、こうした記念カードや記念乗車証の配布もその一環といえます。
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