「ゆりかもめ」は鉄道?モノレール? 一体どういう仕組みなのか

新橋駅から豊洲駅を結ぶ「ゆりかもめ」は、近くを走る「東京モノレール」と同じような存在にも見えますが、一体どんな仕組みなのでしょうか。

モノレールのように「空を走る」ゆりかもめ

「『ゆりかもめ』って、モノレールでしょ?」――女友達との会話でそんな話が出ました。

「ほら、『東京モノレール』と同じで空を走ってるし……」。

 ゆりかもめは、新橋駅からお台場、東京ビッグサイトなど都心を代表するスポットを通過し、豊洲駅までを結んでおり、新橋や豊洲で「鉄道」から乗り換えて利用することも多いです。確かに全線で高いところを走るため眺めもよいですが、窓から見る限り、線路などは見当たりません。これはそもそも、「鉄道」なのでしょうか。

Large 20240503 01
ゆりかもめ(画像:写真AC)。

 鉄道に詳しい人に聞くと、ゆりかもめも、モノレールも「鉄道の一種」といいます。では、ゆりかもめはどんなジャンルの鉄道かというと、「新交通システム」とのこと。

 これは国土交通省などによると「自動運転など新しいシステムを備えた中規模の軌道系輸送機関」「高架上などの専用軌道を小型軽量のゴムタイヤ付き車両がガイドウェイに沿って走行する交通システム」と説明されています。

 確かに、ゆりかもめは全線で高いところを走りますが、車両そのものは電車のような箱型で、道路のような橋桁の上を走っています。ゴムタイヤなので、ある意味、クルマが橋の上を走るのに近いのかもしれません。ただ、走行路の両側に「案内軌条」と呼ばれるレールもが設置されており、車両はそれに沿って、決まった位置を走るそうです。

 ちなみに、モノレールは日本民営鉄道協会によると「1本の走行路(軌道けた)を通行する交通機関」を指し、レールにまたがる跨座式と、レールからぶら下がって走る懸垂式の2種類が存在。東京モノレールは前者で、そのレールは橋と言えないほど細い“桁”であるため、ゆりかもめとは走行する環境が全然違うようです。

 さて、ゆりかもめに乗ってみると、運転士がいない自動運転で走っていることがわかります。

 これは、車内の「ATO車上装置」と呼ばれる運転士の役割を担うシステムと、走行路の駅から定められた地点に「地上子」と呼ばれる装置が設置されており、車両がこの地上子を通過することで、距離情報などがATO車上装置に伝わるような仕組みだといいます。駅に到着する際は、ホームの停止位置にある地上子に停まり、制御システムに伝達され、ホームドアの開閉や車両ドアの開閉が行われるそうです。

 こうした情報をもとに、運行の状態を監視する中央指令所から、予定よりもドアが閉まるのを遅くしたり、出発するのを止めたり、必要に応じて指示を出したりしているといいます。

 同じような新交通システムは、関東では埼玉の「ニューシャトル」や、横浜の「シーサイドライン」などが該当します。

【了】

【二度見必至!?】海外の「ゆりかもめ」とあまりにそっくりな路線(写真)

Writer:

最新記事

コメント

記事ランキング

  1. 「USB挿しっぱ」でクルマが“故障”する? 三菱公式の投稿にSNS騒然 「一体ナゼ?」「これマジで起きるよ」
  2. 海自艦がロシア海軍の「超静かな潜水艦」を確認!浮上航行する姿を捉えた画像を防衛省が公開
  3. 都市に迫るロシア軍の「弾道ミサイル」が“空中で木っ端みじん”になる瞬間をウクライナ軍が公開 追尾から撃墜まで詳細に
  4. 「海自最大の護衛艦」と「世界最大級の軍艦」が洋上で並んだ! 圧巻の編隊航行を上空から捉えたショットが公開
  5. ロシア軍の戦闘機が「真正面から撃破される瞬間」を捉えた映像が公開 ドローンの突入を防げず
  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  3. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  4. 航行中の護衛艦「かが」の周辺に「巨大な海洋生物」が出現! 艦艇勤務ならではの光景を海自公式が公開
  5. “まるで高速”な無料バイパス「全線4車線化」へ変貌開始! 一部の上下線分離まもなく 対面通行を解消 国道8号