「オービスをぶっ壊せ」国民の怒り爆発!? “プライバシーより取締り”の顛末とは 恐怖のオービスお国事情
オービスに撮られた写真は、出頭時に警察署で確認できます。しかし、もしこの写真がいきなり自宅に送られてきたら、「知られたくない運転中のプライバシー」が家族に知られるかもしれません。こういった通知の方法は、お国柄があるようです。
取り締まりか、個人のプライバシーか
自動車を運転していてスピード違反の自動取り締まり装置(オービス)をピカッと光らせてしまったら、日本では出頭通知書が届きます。指定された日時に警察所に赴くと、オービスが捉えた速度違反の決定的瞬間の写真を提示され、違反を認めると赤切符が切られ、その後略式裁判で罰金が確定し……といった流れが基本的に待っています。
では、このオービスの証拠写真が自宅にいきなり送り付けられたとしたら、どうでしょうか。
ある日、あなたが自宅の郵便受けをのぞくと、見慣れぬ封筒が届いていました。
「裁判所から手紙??」と首をかしげながらうっかり配偶者のそばで封筒を開けてみると、写真が。そこにはハンドルを握っている自分と、助手席に配偶者ではない同乗者の姿。というか、配偶者には絶対に見られたくない、かつ、バッチリと写った同乗者の姿が。その時、背後から写真をのぞき見る配偶者は、能面のごとく豹変しているのか、はたまた鬼の形相か。
すったもんだの結果、速度違反の罰金刑以上に恐ろしい「家庭内処刑」が待っていた、あるいは、「家庭内処刑」にも処してもらえず、あっという間に独り身に――世界では、そんな「とんでも誤爆事件」に発展する可能性もはらんでいる恐ろしい装置が、オービスなのです。
そうした阿鼻叫喚の状況が多発したことから、イタリアでは今後は罰金刑の通知書のみを送付し、オービスの証拠写真に関してはいきなり送り付けない「日本式」にすると正式発表しました。
背景には、自動車産業に誇りを持つイタリアのお国柄がありました。
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