滑走路に描かれたナゾの番号「変更します!」 成田B滑走路「34R/16L」から「34C/16C」へ…そのカラクリ

なぜB滑走路は「34C・16C」となるのか

 滑走路の指示標識はそのため、1本の滑走路の両端に、異なる2つの番号が振られています。たとえば成田・羽田空港の滑走路の「34」の反対側には「16」の番号が。滑走路は直線であることから、反対方向の滑走路の指示標識は18を足すか、引くかした数字となります。

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羽田空港には4本の滑走路があり、そのうちA滑走路とC滑走路が平行している(画像:国土地理院)。

 一部滑走路の指示標識で、その数字の下に「L」「R」といったアルファベットが続くケースは、同じ方位に滑走路が複数本設置されている空港に見られるもの。「L」はその滑走路に着陸進入するパイロットの視点から見て「左(レフト)」、「R」は「右(ライト)」を示します。

 成田空港は、これまでおよそ160度~340度の方位、つまりほぼ南北方向に2本の滑走路を有していました。B滑走路に今後新たに付与される「34C/16C」の指示標識は、新滑走路がB滑走路の同じ方角、かつ東側に設置されるためです。

 新滑走路の供用開始後は、着陸進入するパイロットから見てB滑走路は「C」、つまり「中央(センター)」に位置することになります。これまでは2本だったので滑走路両端の末尾が「R」「L」と分かれましたが、「C」はどちら側から見ても「C」なのでアルファベットが同じというわけです。

 なお、日本の民間空港において「C」がついた指示標識が付与されるのは、この成田空港の新滑走路の供用開始後におけるB滑走路が初のケースとなります。

【了】

【画像】確かにB滑走路は「C」だわ… 滑走路3本化した成田空港のイメージ

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