自動改札機に通す「紙のきっぷ」が消える?東武鉄道が驚きの方針 「磁気乗車券の全廃」打ち出す

大手私鉄でまさかの「磁気乗車券の全廃」。

QR乗車券の導入で「磁気乗車券の全廃」を推進へ

 東武鉄道は2024年4月30日、グループ中期経営計画2024~2027を策定。その中に「QR乗車券の導入による磁気乗車券の全廃」を推進する方針を盛り込みました。

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東武の車両(画像:写真AC)。

「磁気乗車券」とは、磁気を使って有効区間や有効日などの情報を書き込めるよう、裏面に「磁性体」が塗られたきっぷのことです。自動改札機に通して使うことでお馴染みのきっぷです。

 東武鉄道は2023年10~12月に、QRコードを利用したデジタル乗車サービスの実証実験を行っています。この実験では、スマートフォン上に表示された日光エリアのフリーパスのQRコードを、自動改札機や係員窓口のタブレット端末にかざすことで、ICカードと同等の入出場が可能になるというものでした。

 今後、QR乗車券が本格的に導入されるとみられ、東武線で自動改札機に通す紙のきっぷ(磁気乗車券)は見納めになるかもしれません。東武鉄道によると、「現時点で紙のきっぷを全廃する予定はありません」(広報部)とのこと。QR乗車券にも紙のタイプがあり、紙のきっぷ自体はそうした形で残っていくとみられます。

※一部追記しました(5月8日14時45分)。

【了】

【画像】これが東武鉄道の「おトクすぎる磁気乗車券」です

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