出発直前のANA機で流れる「セット スライド バー」…どういう意味? ファンもネタにする“ナゾ呪文”の深い意味
「スライドとバー」はどんな意味?
「スライド」は脱出用スライドのことを指し、「バー」はスライドを降ろすための「ガートバー(Girt Bar)」というパーツを指します。
アメリカの旅行メディア「ザ・ポインツ・ガイ(The Points Guy)」によると、ガートバーをドアのフレームと接続することで、スライドが出るようになるそうです。現代の旅客機では、ドアのレバーなどを動かす事で、このバーが機体側に固定され、スライドが出るモデルが多数。なお、ボーイング737シリーズなど一部モデルでは、レバーによる操作ではなく、実際に「バー」をドアにセットするシーンも見られます。
ちなみにANAによると「セット スライド バー」の文言が使用されたのは、2016年12月からとのこと。それ以前は「ドアーズ フォー ディパーチャー(Doors for Departure)」という言い回しだったそうです。この変更について、ANAは「より業務の目的に合わせた行動を指示するため」としています。
従来の「ドアーズ フォー ディパーチャー」の場合は、直訳すると「出発するためのドア」「出発の扉」など婉曲的な表現だったため、「スライドのバーをセットせよ」という言い回しに変更したということです。
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