エンジン16基&翼が明らか変!“超異形”の新型航空機、なぜこの形に? よくある「電動ヘリ」とは全く違うらしい

16基ものプロペラを備え、枠のようになった独特の形状「ボックスウイング」をもった航空機の開発がアメリカで進められています。なぜこのような設計なのでしょうか。

俗にいう「空飛ぶクルマ」とは違う

 アメリカの新興企業Odys アビエーションでは、都市間を結ぶ9人乗り航空機の開発を進めています。同機の外観の特徴としてなにより際立つのが、16基のプロペラ、そして、胴体前部と後部に伸びた翼の翼端がつながり枠のようになった独特の「ボックスウイング」です。なぜこのような設計なのでしょうか。

Large 20240622 01
Odys アビエーションが開発を進める航空機(画像:Odys アビエーション)。

 同機は、ひし形の枠のなかを胴体が貫くような形状となっており、一見して大きなドローンに見えなくもありません。この機体は、ハイブリッド電気垂直離着陸(VTOL)航空機とされ、最高速度は約550km/h、航続距離は最大約750マイル(約1200km)で、高度3万フィート(9144m)を巡航できるというスペック。短距離路線では巡航能力を落とすかわりに、全電動による運航も可能としています。

 また、垂直離着陸が可能であることから、空港はもちろんのこと、ヘリポートにも発着できるといいます。ハイブリッドとすることで、国内では「空飛ぶクルマ」に分類される一般的なeVTOL(電動垂直離着陸機)ではなしえない航続距離や、乗客定員の増加を達成するとしています。

 そして、多くのVTOL機はプロペラの方向を変えることで垂直離着陸をしますが、この機ではプロペラの方向は変えず、翼の後方の「フラップ」とよばれる動翼を使って、プロペラの後方へ流れる空気の方向を下方向に変えるのだそう。このことで垂直方向に推力が働き、垂直離着陸が可能になるという仕組みです。なお、16基のプロペラは冗長性確保のためとされ、翼の各部分で推力の調整も可能であるとされています。

 なお、この機の試作機の公開などは現状されていませんが、すでに韓国の企業からの発注も獲得しているとのことです。もしかすると近いうちに、このユニークな機体の初飛行が見られるかもしれません。

【了】

【画像】えっ…これが「超異形の新型航空機」全貌です

最新記事

コメント

記事ランキング

  1. 「“再有料化”でいいから4車線化して」→普通車280円になって1年 利用者負担で勝ち取った“効果”あきらかに 八木山バイパス
  2. 「春日部」から独立「県内8番目のナンバープレート」実現なるか? 新「ご当地ナンバー」導入へ早くも動き これから各地で?
  3. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  4. 東京のベッドタウンにできた「道の駅」ウワサ通りの大盛況! 海ないのに「海産物がうまい!」…それこそが人気の秘訣?
  5. 北朝鮮 進水式で“派手に横転し”金総書記を激怒させた「新型艦」爆速で修理を行い海上試験開始!
  1. あと1年足らずで「現金でバス乗れなくなります」 全路線“完全キャッシュレス化”疑問に応えるサイト開設 京王バス
  2. 「“再有料化”でいいから4車線化して」→普通車280円になって1年 利用者負担で勝ち取った“効果”あきらかに 八木山バイパス
  3. ロシア海軍のステルス艦が「大炎上」 ウクライナの攻撃で撃破される瞬間を捉えた映像が公開
  4. 「春日部」から独立「県内8番目のナンバープレート」実現なるか? 新「ご当地ナンバー」導入へ早くも動き これから各地で?
  5. 空母化進む「最大の護衛艦」がフェリーと並んだ! 大きさの違いが際立つショットを海自が公開